川口真由美の新アルバム届いた!
川口真由美「〜沖縄・平和を歌うV このクニに生きて」
この一週間、泡盛を一杯やりながら、携帯端末で聴き込みながら過ごした。
ファースト、セカンドももちろん素晴らしかったが、さらにスケールでかくなってる!
川口真由美の歌を最初に聴いたのは反原発デモでのこと。
国がための民にあらず、民のための国であれ
一発で惚れ、後にファーストアルバムを入手。
反骨のカーリー 川口真由美さんのこと
もちろん2枚目も!
反骨のカーリー、再び(川口真由美 2ndアルバムのこと)
一週間聴き込んだ感想。
聴きやすい!
なんだかんだ言って私はファーストが好きなのだが、ちょっと強烈なので、これから川口真由美を聴こうという人には今回の三枚目はお勧めかもしれない。
しかし聴きやすいと言っても、決して薄まっているわけではない。
直球勝負のピッチャーが、球威そのままに配球と緩急をマスターした感じ。
最強やん!
川口真由美のCDは、もちろん普通に楽しむ音源として素晴らしいが、路上やデモや座り込みの現場で歌える「叩き上げの歌」のお手本として聴くことも。
今回のサードで言えば「この胸の奥深く-We Shall Overcome」「私はここに立つ」「沖縄よどこへゆく」を歌ってみたいと思った。
強烈なメッセージソングでありながら、日常の労働にも意外に合う。
実家の草刈りをしながら聴くと、気持ちよく捗った(笑)
「草刈りに合う!」
とか書くと、褒めてるのかどうか微妙な感じになってしまうが、もちろん最大限に讃えているのである。
私の考えでは、日々の暮らしを整える延長線上には、腐った国の在り方を糾すデモやレジスタンスも含まれる。
デモで叩き上げの歌は、逆に日々の労働にも、もちろん合うのだ。
アルバムタイトル曲「このクニに生きて」を聴き込む。
ブックレットによると「初めて語りを入れました」とのことだが、「あれ? そうやった? 今までなかった?」と意外に思う。
私はデモの現場からハマったので、川口真由美と言えば当たり前のように「歌い、語る人」なのだ。
CD音源の語りも、もちろん良い!
アルバムラスト曲「歌が救う」を聴き込む。
たぶん、この曲を聴いて、歌い手の潜って来た地獄が見える人に向けた歌。
「歌え!歌ってやれ!歌え!歌え!」
印象的なこのフレーズは、聴き手によって様々に聴こえるだろう。
貴方なら?
俺なら?
究極は「生きろ!生きてやれ!」ではないだろうか。
近年はよく「歌に政治を持ち込むな」だの「芸術に政治を持ち込むな」だのという、私に言わせれば「寝言」が幅を利かせているが、そのような斜に構えたしょーもない態度は、せいぜい中学生で卒業してほしいものだ。
歴史を紐解けば「反骨」こそ「芸」であって、放浪芸の担い手は民衆のために語り、叫び、唄うものだった。
演歌師
俺は描く!
そんな素晴らしい元気をもらえるアルバムだった!
2019年12月22日
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