今年は秋がゆっくり進行し、紅葉は遅め遅め。
私の周遊範囲にあるいくつかのモミジ所も、なかなか色づきが進みませんでした。
秋のスケッチは身近な草木中心に描いてきましたが、要所で「風景」も挟んできました。
ヒガンバナの頃歩き回った河川敷で一枚。

直接「秋」らしい色があるわけではないですが、光線の加減か、やはり「夏」の風景とは違ってきます。
そしてこれまでにも何度か訪れた海辺の奇岩で一枚。

十年以上前から一度スケッチしたくて、ようやく果たせました。
なかなか紅葉しない近場の貯水池に、家族でハイキングがてらに一枚。

秋の日は短く、午後三時になるともう「夕方」の光線になってしまい、とくに山間部ではそこからすぐに暗くなってしまいます。
色々考え合わせると、午後のスケッチはせいぜい小一時間程度しかかけられません。
多少時間をかけたい場合はむしろ午前中の方が向いています。

紅葉のような、それ自体で圧倒的な風景を前にすると、スケッチでできることの少なさに愕然とします。
それでも新弟子のぶつかり稽古のごとく、ともかく描くことに意義がある!
ようやく色づいたモミジの大樹で、今年の秋のスケッチを締めくくりました。