コロナ禍の合間を縫って、この正月滑り込みで妻の実家に帰省した。
畑でとれたミカンをたくさんいただいたので、スケッチを1枚。
売り物ではなく、小さくて見栄えはしないけれども、とても甘かった。
絵描きとしてはさほど器用なタイプではないので遅々とした歩みながら、だいぶ手数を減らし、一筆ずつの精度を上げられてきていると思う。
野外スケッチをはじめてもう数年になるが、実は冬の野外ではあまり描いてこなかった。
もちろん、寒いから。
腰痛肩痛持ちに、冷えは禁物である。
しかし、やってみると意外とできる。
気温10度前後で日差しがあり、風は無いという条件下なら、小一時間程度の野外スケッチは十分可能とわかった。
近所の公園のナンキンハゼで1枚。
ナンキンハゼは秋の紅葉が美しいが、年によって当たり外れが大きい。
冬場は白い小さな花のように見える実が鈴なりになっていて、地味に面白い。
しかし、描くのは難しい。
白い画用紙への淡彩スケッチは、こういう「白いつぶつぶ」の表現には不向きなのだ。
できることだけやっていても修行にならないので、機会があればまたトライ。
こちらも近所で見かけた南天で1枚。
スケッチを重ねてくると、どうしても慣れが出て、「得意なもの、描きやすい状況」を選ぶようになる。
それはそれで正解なのだが、私がスケッチをする動機は「自分の描ける枠をもっと広げたい」なので、それではダメなのだ。
これからも、なるべく「描いたことのないもの、描いたことのない状況」を試行錯誤しながら、描いていきたい。
2022年01月22日
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