神仏与太話と称する当ブログだが、2年以上にわたって語り続けるうちに、いくつか思い入れのある神仏キャラクターが立ち上がってきた。
お地蔵さまと第六天魔王だ。
そのうちのお地蔵さまに関連するCD2枚を、ここに紹介しておこう。神仏のお話に「音」や「声」は欠かせない。
●「賽の河原地蔵和讃 〜御和讃・御詠歌集〜」正木義完(市原栄光堂)
お地蔵さまをテーマにした賽の河原地蔵和讃をはじめ、様々な和讃が収録された一枚。
表題和讃は日本における地蔵信仰の、一つの到達点だが、あらためてデジタル音源を探すと、意外と見つからないので貴重。
他にも日本版「チベット死者の書」とも言える内容の「中陰和讃」や、お地蔵さまの基本設定をわかりやすくまとめた「地蔵菩薩御和讃」など、十の和讃を収録。約54分。
発売元の市原栄光堂の「お経、ご詠歌のお部屋」で購入可能。
●地蔵菩薩 勤行式(在家用) ポニーキャニオン
「地蔵菩薩本願功徳経」や真言、和讃を収録。約25分。
2008年02月24日
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先だって、或るお寺さんで本堂解体・新築を前に、本尊さまを仮本堂に御遷座する法要が執り行われました。そのお寺さんは地蔵菩薩を本尊としています。そして、同じ本堂内には、閻魔像も置かれています。この閻魔像、以前は別の堂宇(閻魔堂?)に安置されていたのですが、火事か何かで失われてしまってから本堂の隅に置かれていました。
今度、本堂新築を機に、その堂宇も再建するそうですけど、そのお寺に見える地蔵信仰ネットワークが、非常に興味深いと思う拙僧でございました。
お地蔵様と閻魔大王の関係を考えると、同じお寺の中にそれぞれのお堂があることは自然な感じがしますね。
かつて存在した閻魔堂(?)には、もしかしたら六道絵なんかもあって、子供たちに絵解きが行われたりしていたのかもしれませんね。
隅に置かれていた閻魔様も、地蔵堂に良い意味で「ちょっと怖い」いろどりを加えていたのではないでしょうか。