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2008年02月27日

謡曲「第六天」

 天神様を題材にした「雷電」に続いて、当ブログ好みの謡曲をもう一つ紹介しよう。

●謡曲「第六天」
 名前の通り、第六天魔王が登場する演目。
 高伊勢神宮を訪れた高僧・解脱上人は、忽然と現われた不思議な女性の託宣を受ける。すると俄かに風雨雷電鳴り響き、天空から第六天魔王の率いる軍勢が伊勢神宮に攻め寄せてきた。
 解脱上人が合掌して念じると、そこに現われたのは素盞嗚(すさのお)。かくして仏教の魔王と、日本神話の英雄神のバトルが幕を開ける。
 さすがの魔王もヤマタノオロチを退治した素盞嗚には恐れをなし、須弥山に飛び上がろうとする。素盞嗚はそれを引きとどめ、大地に打ち伏せる。二度とこの地を訪れないと誓わせると、魔王は虚空に消えていく。

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 この演目については、なかなか詳しい資料が見つからなかったのだが、さいわいなことに「雷電」とおなじく和綴本で本文を読むことはできる。



 機会があれば、ぜひ観てみたい演目だ。
posted by 九郎 at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | カミノオトズレ | 更新情報をチェックする
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