一週間前の金曜日、ぎっくり腰をやってしまった。
生涯二度目。確か5〜6年前にも一回やった。
とくに重労働をやったわけではない。朝起きて、朝食前に10kg弱のものをちょっとどけようとした時に、
「ぴき」
と、背中から腰にかけて何かが走った。
前回も朝、トイレに行って便座に座ろうとした瞬間、「ぴき」となった。その経験があったので瞬間的に「あ、やった!」と分かった。
幸い、仕事が一段落した直後だったので、周囲への迷惑は最小限に抑えられた。子供の頃、普段は元気なのに学校の終業式の直後に熱を出したりしていたことを思い出した。
当日、寝転んだまま身動き一つ取れなかった。腰を動かさないまま腕の力だけで這って、トイレに行ったり入浴したりした。
二日目、ものにつかまって立ち、ヨチヨチ歩きは可能になった。
三日目、細心の注意を払いながら、スローペースの日常生活はこなせるようになった。
四日目、痛みはかなり軽減されたが、腰を庇い続けたためにその周辺があちこち痛くなってきた。
五日目、あちこち痛めながら、ようやく社会復帰。
一週間経った現在、微妙に違和感は残るものの、ほぼ回復。
二回やった経験から言うと、ぎっくり腰はちょっと防ぐのが難しい感じがする。重労働をやるときならそれなりに気をつけて無理な力が腰にかからないようにするが、聞いた話によると単なるクシャミがきっかけでやってしまったりもするらしい。
それでも一応自分なりに分析しておくと、以下の要因が考えられる。
・朝起き抜けで身体が固まっていた。
・おそらく就寝中に腰を冷やしていた。
・背中を丸めて腰が伸びきった状態でなった。
こういう条件が重なると、何気ない日常の動作でも簡単に腰の限界を超えてしまうことがあるらしい。注意なされよ皆様方。
治すにはとにかく患部を動かさないことと、温めることだと思う。
前回やった時に、思うところあって色々と身体に関する本を読んだ。毎年行っていた熊野遍路等で、あちこち身体にガタが来ているのを感じていたこともある。
その中で特に心ひかれたのが、古武術研究の甲野善紀さんの著書だった。手に入るだけの本をかき集めて読みふけり、自分なりに可能な身体操作を試みた。
腰をなるべく捻らない日常動作を心がけると、感じていた痛みや違和感が多少やわらいだ気がした。
山野を駆ける遍路の時にも、歩き方を工夫することによって、もう過ぎてしまった体力の絶頂期よりも、楽に速く移動できるようになった。
最近ちょっと、身体に対する意識が雑になっていたかもしれない。
昔読んだ本をもう一度引っ張り出して読み返してみよう。
●「古武術の発見」養老孟司/甲野善紀 (知恵の森文庫)

2009年07月24日
2010年06月09日
VC与太話
六月に入り、ようやく私の花粉症も一段落した。
毎年4〜5月の花粉症の時期には、ビタミンCの大量(1日10gほど)摂取で乗り切ってきて、そのことは何度か記事でも書いてきた。
ビタミンCを大量摂取する健康法は、私の敬愛するある作家が著書の中で紹介していたのを見て知った。さらにその作家のサイトで花粉症にも効くらしいことを知り、実践するようになった。
いわゆる「メガビタミン健康法」は、いまだ一般的な健康法になってはおらず、否定的な意見もけっこうある。
どのような健康法・療法にも様々な意見はあり、何を選択するかは個人の考え方や「縁」による、とはかの作家の言だ。
医療に関する詳しい説明は、一介の神仏絵描きである私の任ではないだろうが、メガビタミンを提唱したライナス・ポーリング博士について検索してみれば、それなりに信頼が置ける健康法であることは理解していただけると思う。
関連する書籍も紹介しておこう。
●「ポーリング博士のビタミンC健康法」ライナス ポーリング(平凡社ライブラリー)
●「ビタミンCがガン細胞を殺す」柳澤厚生(角川SSC新書)
さてここからは私の阿呆な与太話。
各自それぞれに体質があり、健康法・療法に合う・合わないはあるだろうが、私個人の体感としては、花粉症対策のメガビタミン健康法は物凄く良く効き、目立ったマイナス(副作用など)は存在しない。
以下に良い点をまとめてみよう。
・花粉症に即効性がある。VCを服用すれば目のかゆみ等がぴたりと収まる。
・副作用は全くない。
・摂取中、風邪やインフルエンザ等にはまったく罹らない。
・健康法・療法としては安上がりである。私の場合は4〜5月の大量摂取時でも月額4000円弱。
念のため欠点(というほどのものでもないが)も挙げておこう。
・急激にVC摂取量を増やすと下痢気味になることはある。徐々に増やして体を慣れさせれば通常に戻り、むしろ便秘知らずになる。
・オナラはよく出る。
・すっぱい。
これぐらいだろうか。
最後の「すっぱい」という項目についてもう少し書いてみる。
VCの大量摂取は、それ自体に副作用は無いのだが、注意すべきは摂取方法だ。サプリメントとして販売されているVCには、他に混ぜ物があるものが多い。VC自体に問題がなくても、他のものまで一緒に大量摂取することは絶対に避けた方がいい。そのためにはカプセルやタブレットはやめておき、VC原末で購入しなければならない。
購入したVC原末を必要量ミネラルウオーターに溶かし、小型のペットボトルで携帯して随時飲むのが私のスタイルだ。
味はとにかくすっぱい!
レモンからすっぱい要素だけ抽出したような味に、最初はびっくりするかもしれない(笑)
しかしまあ、人間何にでも慣れるもので、すぐに大丈夫になる。
私は唐揚げの類にレモン汁代わりに原末を振りかけて食ったりすることもあるが、さすがにこういう気違いじみた行為は初心者にお勧めできない。上級者向きの荒業というべきだろう。
くれぐれも良い子は真似しないように!
私の阿呆な文章で紹介すると如何にも胡散臭く見えるかもしれないが、メガビタミンはごくまっとうなものだ(本当)
関心のある人は上掲参考書籍を一度手にとって見てほしい。
あとは自己責任で夜露死苦!
毎年4〜5月の花粉症の時期には、ビタミンCの大量(1日10gほど)摂取で乗り切ってきて、そのことは何度か記事でも書いてきた。
ビタミンCを大量摂取する健康法は、私の敬愛するある作家が著書の中で紹介していたのを見て知った。さらにその作家のサイトで花粉症にも効くらしいことを知り、実践するようになった。
いわゆる「メガビタミン健康法」は、いまだ一般的な健康法になってはおらず、否定的な意見もけっこうある。
どのような健康法・療法にも様々な意見はあり、何を選択するかは個人の考え方や「縁」による、とはかの作家の言だ。
医療に関する詳しい説明は、一介の神仏絵描きである私の任ではないだろうが、メガビタミンを提唱したライナス・ポーリング博士について検索してみれば、それなりに信頼が置ける健康法であることは理解していただけると思う。
関連する書籍も紹介しておこう。
●「ポーリング博士のビタミンC健康法」ライナス ポーリング(平凡社ライブラリー)
●「ビタミンCがガン細胞を殺す」柳澤厚生(角川SSC新書)
さてここからは私の阿呆な与太話。
各自それぞれに体質があり、健康法・療法に合う・合わないはあるだろうが、私個人の体感としては、花粉症対策のメガビタミン健康法は物凄く良く効き、目立ったマイナス(副作用など)は存在しない。
以下に良い点をまとめてみよう。
・花粉症に即効性がある。VCを服用すれば目のかゆみ等がぴたりと収まる。
・副作用は全くない。
・摂取中、風邪やインフルエンザ等にはまったく罹らない。
・健康法・療法としては安上がりである。私の場合は4〜5月の大量摂取時でも月額4000円弱。
念のため欠点(というほどのものでもないが)も挙げておこう。
・急激にVC摂取量を増やすと下痢気味になることはある。徐々に増やして体を慣れさせれば通常に戻り、むしろ便秘知らずになる。
・オナラはよく出る。
・すっぱい。
これぐらいだろうか。
最後の「すっぱい」という項目についてもう少し書いてみる。
VCの大量摂取は、それ自体に副作用は無いのだが、注意すべきは摂取方法だ。サプリメントとして販売されているVCには、他に混ぜ物があるものが多い。VC自体に問題がなくても、他のものまで一緒に大量摂取することは絶対に避けた方がいい。そのためにはカプセルやタブレットはやめておき、VC原末で購入しなければならない。
購入したVC原末を必要量ミネラルウオーターに溶かし、小型のペットボトルで携帯して随時飲むのが私のスタイルだ。
味はとにかくすっぱい!
レモンからすっぱい要素だけ抽出したような味に、最初はびっくりするかもしれない(笑)
しかしまあ、人間何にでも慣れるもので、すぐに大丈夫になる。
私は唐揚げの類にレモン汁代わりに原末を振りかけて食ったりすることもあるが、さすがにこういう気違いじみた行為は初心者にお勧めできない。上級者向きの荒業というべきだろう。
くれぐれも良い子は真似しないように!
私の阿呆な文章で紹介すると如何にも胡散臭く見えるかもしれないが、メガビタミンはごくまっとうなものだ(本当)
関心のある人は上掲参考書籍を一度手にとって見てほしい。
あとは自己責任で夜露死苦!
2010年07月06日
病み抜けて
日曜夜から月曜にかけて、ダウンしていた。
明らかに一週間前の徹夜続きが原因だ。
多忙が一段落した土日は、割とのんびり過ごせたのだが、夜になってひどい吐き気に襲われた。
すぐに「来たな!」と思った。
私にとってはおなじみの感覚だ。一、二年に一回、疲労がたまりきった極限に、全部をひっかぶった胃が悲鳴を上げる。
(以下、食事中の人は注意!)
そこからはよく知った症状が始まる。
胃の内容物が空になるまでおう吐は続く。暑いさなか、脱水症状を起こさないように飲んだ水や麦茶も、しばらくすると戻してしまう。
背中と腹筋がギシギシ軋む。
蒲団からの移動がつらくなって、トイレの前に寝転び始める。
傍から見れば重篤に見えるかもしれないが、本人も非常に苦しんではいるけれども「やり過ごせば大丈夫」と分かっているので不安は無い。
賢い体が、阿呆な頭に強制休養を命じているのだ。
私の頭は阿呆に出来ているので、すぐ根性論でなんとかしようとする。本当に危険な状態になる前に体の方がブレーキを踏み、胃の大掃除をしてくれているのだ。
苦しいのは今夜一晩、そのうち嘔吐感より疲労が勝って眠ってしまうだろう。眼がさめれば多少マシな状態になっているはずだ。
それにしても水分を受け付けないのは困りものだ。
なんとかならないか……
回らない頭で「スポーツドリンク!」と思き、マンションの前にある自販まで這って行って、ペットボトルを購入。その場でフタを空けて、一口含む。
喉から胃に流れこんだ感じは悪くない。お茶や水は吸収されるより先に嘔吐感が来てしまうのだが、スポーツドリンクなら吸収が速いので嘔吐感の先を行けるようだ。(あとで医者に聞くと「スポーツドリンクはいいけど、アミノ酸飲料はやめといた方がいいから、気を付けてくださいね」とのこと)
部屋に戻ると体力も尽きて、眠りに落ちることができた。
月曜、朝。
激しい嘔吐は去っていたが、「動けない・飲めない・もちろん食べられない」の状態は続いていた。昨夜の酷使で背中の筋肉がだるく、重い。
しかし、後は一日休んでいれば動けるようになるとわかっており、事実その通りになった。
火曜からは、豆腐やお粥は食べられるようになった。
空腹を感じられればもう大丈夫。体が徐行運転を許可してくれているのだ。
後は調子に乗らないように、ゆっくり動き始めればいい。
休んでいる間、土曜日に購入しておいて後で読もうと思っていた雑誌に目を通していた。
買ったのは「ゴング格闘技」という雑誌。昔はよく格闘技やプロレス誌を買っていて、発売日の早朝にコンビニにダッシュしたりしていたものだが、この十年ほどはほとんど手を出していなかった。
たまたま買う気になったのは、ムツゴロウさんのインタビュー記事が掲載されていたからだ。
ムツゴロウ・畑正憲さんは、何人かいる私の「心の中の大先達」のお一人。
一般にはTVの「ムツゴロウの動物王国」で、動物たちと戯れる風変わりなおじいさんというイメージが強いかもしれないが、格闘技やギャンブル、囲碁将棋などの勝負事にも造詣が深く、自身で達者なイラストも描き、映像作家の一面もあり、もちろん本職(?)は動物学者で……
肩書きを並べれば並べるほど、ことの本質が見えなくなってしまうようで幻惑されてしまうのだが、それはともかく、数々の修羅場を潜り抜け、超人的なエピソードを持った「怪人」であることは確かだ。(興味のある人は「ムツゴロウ インタビュー」で検索してみると、物凄い記事がヒットしてくるかも……)
今回の「ゴング格闘技」の記事も、それ自体はそこそこ抑えられた内容だった。もしかしたら「当たり障りのある内容」は世の良識に従ってカットされているのかもしれないが、それでもムツゴロウ節はいかんなく発揮されており、印象に残った表現もあった。
動物との接し方についての答えを引用してみよう。
ここでの「病み抜ける」という言葉は、実際の健康状態とは無関係に使用されているが、畑正憲さんこそが文字通り肉体を酷使して「病み抜ける」ことで数々の伝説を残してきた人だった。
自分を極限まで追い込みながら苦難をむしろ楽しんで、そこから生還してくる様は、まるでサイヤ人の不屈の生命力を見るようだった。
ムツゴロウ名義のTVタレントとしての活動が良く知られているけれども、私は畑正憲名義の著作の愛読者だ。おそらく九割以上は読んでいるはずだが、中でも畑正憲の明暗織り交ぜた内面が赤裸々に描かれた自伝的な作品が好きで、何度も繰り返し読んでいる。
何冊か紹介しておこう。
●「さよならどんべえ」畑正憲 (角川文庫)
ちょっと表現する言葉が見つからないぐらい凄まじい一冊。「ムツゴロウさんが北海道でクマと暮らしていた」ということを知る人は多いだろう。しかしイメージだけで言えば一見牧歌的にさえ感じられるそのエピソードの実態を知る人は少ない。畑正憲さんは、檻の中でヒグマを「飼育」し、サーカスのように鞭とアメで芸をさせていた訳ではないのだ。生まれたばかりの小熊をなるべく野生に近い状態で育てるために家族そろって無人島に移住し、やや成長してやむなく檻に入れた後も、自ら檻に入って生身で相対してきたのだ。
そしてどうしようもなくやってくるどんべえの「親離れ」のとき。野生のヒグマが親離れ、子離れするために対決する時を、畑正憲さんは「親」として身をもって体験することになる。
その「対決」のあと、やがてあっけなくやってくるどんべえとの別れ。悪化していく畑正憲さんの体調と不思議なリンクを感じさせる死は、読後ずっと記憶に残り続ける。
数ある著作の中でも、特別な一冊ではないだろうか。今こうして短い紹介文を書いているだけでも、内容が蘇ってきて背筋がぞくぞくしてくる。
人体というものは、生物学的には他の動物に比べて、その大きさの割りにとてつもなく脆いものだ。そういう人間が十分に成長したヒグマとまともに「親離れ」の儀式に臨み、生還したということ自体が、まず空前絶後だろう。
そしてその生還者が稀有の文学的才能の持ち主であったという事例は、おそらく人類史上で二度と繰り返されることがないのではないか。
自然だけ
人間だけ
事実だけ
文学だけ
そのどれでもなくて、自然と人間、事実と文学が渾然一体となった凄みが、この一冊に凝縮されている。
同角川文庫「どんべえ物語」の続編にあたるので、あわせて読むのがお勧めだが、単独でも十分読める。
●「命に恋して―さよなら『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』」畑正憲(フジテレビ出版)
タイトル通り、TVシリーズ「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」の終了に合わせて出版された一冊だが、実質はこれまでに執筆されてきた自伝的作品の続編になると思う。畑正憲さんが繰り返してきた文字通りの「病み抜け」の中の、ごく近年の体験についても触れられている。
●「ムツゴロウの放浪記」畑正憲(文春文庫)
私個人としては、たぶんこの一冊を畑正憲さんの著作の中でもっとも再読した。TV等でおなじみの明るいキャラクターは畑さん生来の資質であるけれども、明るさには必ず影がある。ピカソの「青の時代」に似た雰囲気がある、と書けばこの作品の雰囲気の一端を表現できるだろうか。
優れた才を持ちながら、かえって光に背を向けてしまう陰鬱な青春時代。東大を離れ、流れ流れて、どこまでも遠く旅は続いていく。
その果ての、病み抜け。
再び立ち上がるシーンで筆は置かれており、私の知る限り直接の続編は出ていなかった思うのだが、上掲「命に恋して」が、あるいはそれに相当するかもしれない。
東大生になるまでの来歴については、以下の作品で読める。
●「ムツゴロウの少年記・青春記・結婚記」畑正憲(いずれも文春文庫)
中でも「青春記」は、いまでも多くの人に愛される名著。
私も青春時代をこの一冊の影響下で過ごした。物事を習得するということ、「学ぶ」ということの根本、若い時代の無鉄砲……
いまも私はお尻にその貝殻を引きずっている感じがする。
しかし、ムツゴロウさんではない凡人たる私は、やっぱり「普通」の範囲内で健康に気をつけないとね……
明らかに一週間前の徹夜続きが原因だ。
多忙が一段落した土日は、割とのんびり過ごせたのだが、夜になってひどい吐き気に襲われた。
すぐに「来たな!」と思った。
私にとってはおなじみの感覚だ。一、二年に一回、疲労がたまりきった極限に、全部をひっかぶった胃が悲鳴を上げる。
(以下、食事中の人は注意!)
そこからはよく知った症状が始まる。
胃の内容物が空になるまでおう吐は続く。暑いさなか、脱水症状を起こさないように飲んだ水や麦茶も、しばらくすると戻してしまう。
背中と腹筋がギシギシ軋む。
蒲団からの移動がつらくなって、トイレの前に寝転び始める。
傍から見れば重篤に見えるかもしれないが、本人も非常に苦しんではいるけれども「やり過ごせば大丈夫」と分かっているので不安は無い。
賢い体が、阿呆な頭に強制休養を命じているのだ。
私の頭は阿呆に出来ているので、すぐ根性論でなんとかしようとする。本当に危険な状態になる前に体の方がブレーキを踏み、胃の大掃除をしてくれているのだ。
苦しいのは今夜一晩、そのうち嘔吐感より疲労が勝って眠ってしまうだろう。眼がさめれば多少マシな状態になっているはずだ。
それにしても水分を受け付けないのは困りものだ。
なんとかならないか……
回らない頭で「スポーツドリンク!」と思き、マンションの前にある自販まで這って行って、ペットボトルを購入。その場でフタを空けて、一口含む。
喉から胃に流れこんだ感じは悪くない。お茶や水は吸収されるより先に嘔吐感が来てしまうのだが、スポーツドリンクなら吸収が速いので嘔吐感の先を行けるようだ。(あとで医者に聞くと「スポーツドリンクはいいけど、アミノ酸飲料はやめといた方がいいから、気を付けてくださいね」とのこと)
部屋に戻ると体力も尽きて、眠りに落ちることができた。
月曜、朝。
激しい嘔吐は去っていたが、「動けない・飲めない・もちろん食べられない」の状態は続いていた。昨夜の酷使で背中の筋肉がだるく、重い。
しかし、後は一日休んでいれば動けるようになるとわかっており、事実その通りになった。
火曜からは、豆腐やお粥は食べられるようになった。
空腹を感じられればもう大丈夫。体が徐行運転を許可してくれているのだ。
後は調子に乗らないように、ゆっくり動き始めればいい。
休んでいる間、土曜日に購入しておいて後で読もうと思っていた雑誌に目を通していた。
買ったのは「ゴング格闘技」という雑誌。昔はよく格闘技やプロレス誌を買っていて、発売日の早朝にコンビニにダッシュしたりしていたものだが、この十年ほどはほとんど手を出していなかった。
たまたま買う気になったのは、ムツゴロウさんのインタビュー記事が掲載されていたからだ。
ムツゴロウ・畑正憲さんは、何人かいる私の「心の中の大先達」のお一人。
一般にはTVの「ムツゴロウの動物王国」で、動物たちと戯れる風変わりなおじいさんというイメージが強いかもしれないが、格闘技やギャンブル、囲碁将棋などの勝負事にも造詣が深く、自身で達者なイラストも描き、映像作家の一面もあり、もちろん本職(?)は動物学者で……
肩書きを並べれば並べるほど、ことの本質が見えなくなってしまうようで幻惑されてしまうのだが、それはともかく、数々の修羅場を潜り抜け、超人的なエピソードを持った「怪人」であることは確かだ。(興味のある人は「ムツゴロウ インタビュー」で検索してみると、物凄い記事がヒットしてくるかも……)
今回の「ゴング格闘技」の記事も、それ自体はそこそこ抑えられた内容だった。もしかしたら「当たり障りのある内容」は世の良識に従ってカットされているのかもしれないが、それでもムツゴロウ節はいかんなく発揮されており、印象に残った表現もあった。
動物との接し方についての答えを引用してみよう。
「植物はみんなそうですよね。ポッと出るんですけど、そこから落ちて病気みたいになる。でもまた殻を破って出てくる。それを囲碁の世界でも病み抜けるって言うんです。そうすると技量がフッと上がるんです。動物に対してもあれこれ考えて、ああしたらいいか、こうしたらいいかと、っていろいろ思っててはダメです」
ここでの「病み抜ける」という言葉は、実際の健康状態とは無関係に使用されているが、畑正憲さんこそが文字通り肉体を酷使して「病み抜ける」ことで数々の伝説を残してきた人だった。
自分を極限まで追い込みながら苦難をむしろ楽しんで、そこから生還してくる様は、まるでサイヤ人の不屈の生命力を見るようだった。
ムツゴロウ名義のTVタレントとしての活動が良く知られているけれども、私は畑正憲名義の著作の愛読者だ。おそらく九割以上は読んでいるはずだが、中でも畑正憲の明暗織り交ぜた内面が赤裸々に描かれた自伝的な作品が好きで、何度も繰り返し読んでいる。
何冊か紹介しておこう。
●「さよならどんべえ」畑正憲 (角川文庫)
ちょっと表現する言葉が見つからないぐらい凄まじい一冊。「ムツゴロウさんが北海道でクマと暮らしていた」ということを知る人は多いだろう。しかしイメージだけで言えば一見牧歌的にさえ感じられるそのエピソードの実態を知る人は少ない。畑正憲さんは、檻の中でヒグマを「飼育」し、サーカスのように鞭とアメで芸をさせていた訳ではないのだ。生まれたばかりの小熊をなるべく野生に近い状態で育てるために家族そろって無人島に移住し、やや成長してやむなく檻に入れた後も、自ら檻に入って生身で相対してきたのだ。
そしてどうしようもなくやってくるどんべえの「親離れ」のとき。野生のヒグマが親離れ、子離れするために対決する時を、畑正憲さんは「親」として身をもって体験することになる。
その「対決」のあと、やがてあっけなくやってくるどんべえとの別れ。悪化していく畑正憲さんの体調と不思議なリンクを感じさせる死は、読後ずっと記憶に残り続ける。
数ある著作の中でも、特別な一冊ではないだろうか。今こうして短い紹介文を書いているだけでも、内容が蘇ってきて背筋がぞくぞくしてくる。
人体というものは、生物学的には他の動物に比べて、その大きさの割りにとてつもなく脆いものだ。そういう人間が十分に成長したヒグマとまともに「親離れ」の儀式に臨み、生還したということ自体が、まず空前絶後だろう。
そしてその生還者が稀有の文学的才能の持ち主であったという事例は、おそらく人類史上で二度と繰り返されることがないのではないか。
自然だけ
人間だけ
事実だけ
文学だけ
そのどれでもなくて、自然と人間、事実と文学が渾然一体となった凄みが、この一冊に凝縮されている。
同角川文庫「どんべえ物語」の続編にあたるので、あわせて読むのがお勧めだが、単独でも十分読める。
●「命に恋して―さよなら『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』」畑正憲(フジテレビ出版)
タイトル通り、TVシリーズ「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」の終了に合わせて出版された一冊だが、実質はこれまでに執筆されてきた自伝的作品の続編になると思う。畑正憲さんが繰り返してきた文字通りの「病み抜け」の中の、ごく近年の体験についても触れられている。
●「ムツゴロウの放浪記」畑正憲(文春文庫)
私個人としては、たぶんこの一冊を畑正憲さんの著作の中でもっとも再読した。TV等でおなじみの明るいキャラクターは畑さん生来の資質であるけれども、明るさには必ず影がある。ピカソの「青の時代」に似た雰囲気がある、と書けばこの作品の雰囲気の一端を表現できるだろうか。
優れた才を持ちながら、かえって光に背を向けてしまう陰鬱な青春時代。東大を離れ、流れ流れて、どこまでも遠く旅は続いていく。
その果ての、病み抜け。
再び立ち上がるシーンで筆は置かれており、私の知る限り直接の続編は出ていなかった思うのだが、上掲「命に恋して」が、あるいはそれに相当するかもしれない。
東大生になるまでの来歴については、以下の作品で読める。
●「ムツゴロウの少年記・青春記・結婚記」畑正憲(いずれも文春文庫)
中でも「青春記」は、いまでも多くの人に愛される名著。
私も青春時代をこの一冊の影響下で過ごした。物事を習得するということ、「学ぶ」ということの根本、若い時代の無鉄砲……
いまも私はお尻にその貝殻を引きずっている感じがする。
しかし、ムツゴロウさんではない凡人たる私は、やっぱり「普通」の範囲内で健康に気をつけないとね……
2011年10月11日
とある「石」の思い出
ずっと「睡眠不足上等!」「突貫工事バッチこーい!」で生きてきた。
ここ数年は年齢のせいもあり、ちょっと身体に気をつけることにしている。
高校生の頃は三時間睡眠一カ月とかやっても平気だったが、もうそんな元気はもちろん無い。完徹は絶対無理だし、三時間睡眠もせいぜい四日ほどが限度だ。基本は5~6時間睡眠を守らないと長続きしない。
それを超えて無理押しすると、てきめんに体調を崩す。
起こしやすい症状を並べてみると、以下のようなもの。
●ぎっくり腰
●肩から腰の酷い凝り
●胃炎
●口内炎
ここ十年、簡単な日記メモをつけるようになってから、だいたい体調を崩すのは初夏や秋など夜間の気温が不順になり、服装に迷う時期に集中していることが分かっている。
秋で言えばちょうど今頃だ。
このブログでも酷い体調不良になった時には何度か記事にしてきたが、今後の自分への戒めと参考にするために、健康関連の記事はカテゴリ身体との対話にまとめることにした。
読み返してみると、わざわざ自分で長文を書いておきながら、その記事以後にもぎっくり腰と胃炎の軽いのを一回ずつやってしまっている。アホである。
もういい年なんだから、少しは学習しなければ……
さて「石」のことだ。
小沢一郎さんが尿管結石で入院なさったニュースを見ながら、とある「石」のことを思い出した。
尿管結石ではないが、私も体から「石」が出てきたことがあるのだ。
あれはたしか、まだ二十歳すぎの頃だったと思う。
喉がひどく痛み、扁桃腺あたりが少し腫れ、発熱した。
てっきり風邪だと思い、風邪ぐらいは医者に行かずに治すことにしているので、そのまま放置した。
しかし二三日経ってもいっこうに症状が治まらず、やむなく受診すると、やはり風邪という診断で、薬を出してもらった。
医者は基本的に好きではないけれども、一旦受診したら完璧に指示に従うことにしているので、欠かさず薬を飲み、しばらく安静にしていた。
それでも治らない。
そのうち喉の腫れが酷くなってきて、舌が痺れたようになり、呂律が回らなくなってきた。
さすがに異常を感じて再度医者へ。
診てくれたお医者さんも不審に思ったのか、喉を中心に口内を詳しく調べてくれた。
舌を持ち上げて下顎を診ていたとき、お医者さんが小さく叫んだ。
「あ! なんだこれは!」
自分ではなんのことやらさっぱりわからなかったが、どうやら唾液腺のあたりに大きなしこりがあり、何か灰白色の物がチラッと見えているらしい。
(以下、痛いのが苦手な人は注意!)
「あ〜、なにか石みたいなのが入っとるね。取っちゃおうか」
と言いながら、先の曲がったピンセット状の器具で引っ張り始めた。
痛い。
「あれ? おかしいな」
おもったより「石」が大きくてなかなか抜けないらしく、徐々に引っ張る力が強くなる。
凄く痛い。
それでも抜けないのでお医者さんもムキになって「ガン、ガン」と言う感じで反動をつけて引っ張り始める。
物凄く痛い。
痛みで泣きそうになったのは子供の時以来だった。
あまりの痛さで私の眼に涙が滲み始めた時のこと。
「うわ! 抜けたー!」
物凄く嬉しそうなお医者さんの声が診察室に響いた。
私の口内から出てきたのは、シャーペンのおしりに付属している消しゴムくらいの大きさの、白っぽい「石」だった。
「いや〜、でっかいの出てきたね〜! 君、持って帰りなさい、持って帰りなさい!」
うきうきと小躍りしそうな様子のお医者さんに、私は「はあ」と答えるしかなかった。
結局、唾液腺にカルシウムだか何だかが詰まって石状になり、それが原因で炎症を起こしていたのだろうということらしい。確かにその石が抜けてから、嘘みたいにピタッと症状は治まった。
もし私が中世の坊さんだったら「口から舎利が出てきたありがたい僧」として崇敬を集めたかもしれない。出てきた石は宝物として厳重に寺院に保管されたかもしれない。そしてたとえば今昔物語の中の一話に収録されたりして。
しかし残念ながら当時の私はただのアホな学生だったので、せいぜい飲み会のネタに石を披露するぐらいしかできなかった。
生まれてくる時代を間違えた。
そう言えば、母方の祖父もどこかに結石があって入院していた覚えがある。
家系か。
石さん石さん、もし今度来るときは、お手柔らかに……
あまり関係ないけどヒガンバナ
ここ数年は年齢のせいもあり、ちょっと身体に気をつけることにしている。
高校生の頃は三時間睡眠一カ月とかやっても平気だったが、もうそんな元気はもちろん無い。完徹は絶対無理だし、三時間睡眠もせいぜい四日ほどが限度だ。基本は5~6時間睡眠を守らないと長続きしない。
それを超えて無理押しすると、てきめんに体調を崩す。
起こしやすい症状を並べてみると、以下のようなもの。
●ぎっくり腰
●肩から腰の酷い凝り
●胃炎
●口内炎
ここ十年、簡単な日記メモをつけるようになってから、だいたい体調を崩すのは初夏や秋など夜間の気温が不順になり、服装に迷う時期に集中していることが分かっている。
秋で言えばちょうど今頃だ。
このブログでも酷い体調不良になった時には何度か記事にしてきたが、今後の自分への戒めと参考にするために、健康関連の記事はカテゴリ身体との対話にまとめることにした。
読み返してみると、わざわざ自分で長文を書いておきながら、その記事以後にもぎっくり腰と胃炎の軽いのを一回ずつやってしまっている。アホである。
もういい年なんだから、少しは学習しなければ……
さて「石」のことだ。
小沢一郎さんが尿管結石で入院なさったニュースを見ながら、とある「石」のことを思い出した。
尿管結石ではないが、私も体から「石」が出てきたことがあるのだ。
あれはたしか、まだ二十歳すぎの頃だったと思う。
喉がひどく痛み、扁桃腺あたりが少し腫れ、発熱した。
てっきり風邪だと思い、風邪ぐらいは医者に行かずに治すことにしているので、そのまま放置した。
しかし二三日経ってもいっこうに症状が治まらず、やむなく受診すると、やはり風邪という診断で、薬を出してもらった。
医者は基本的に好きではないけれども、一旦受診したら完璧に指示に従うことにしているので、欠かさず薬を飲み、しばらく安静にしていた。
それでも治らない。
そのうち喉の腫れが酷くなってきて、舌が痺れたようになり、呂律が回らなくなってきた。
さすがに異常を感じて再度医者へ。
診てくれたお医者さんも不審に思ったのか、喉を中心に口内を詳しく調べてくれた。
舌を持ち上げて下顎を診ていたとき、お医者さんが小さく叫んだ。
「あ! なんだこれは!」
自分ではなんのことやらさっぱりわからなかったが、どうやら唾液腺のあたりに大きなしこりがあり、何か灰白色の物がチラッと見えているらしい。
(以下、痛いのが苦手な人は注意!)
「あ〜、なにか石みたいなのが入っとるね。取っちゃおうか」
と言いながら、先の曲がったピンセット状の器具で引っ張り始めた。
痛い。
「あれ? おかしいな」
おもったより「石」が大きくてなかなか抜けないらしく、徐々に引っ張る力が強くなる。
凄く痛い。
それでも抜けないのでお医者さんもムキになって「ガン、ガン」と言う感じで反動をつけて引っ張り始める。
物凄く痛い。
痛みで泣きそうになったのは子供の時以来だった。
あまりの痛さで私の眼に涙が滲み始めた時のこと。
「うわ! 抜けたー!」
物凄く嬉しそうなお医者さんの声が診察室に響いた。
私の口内から出てきたのは、シャーペンのおしりに付属している消しゴムくらいの大きさの、白っぽい「石」だった。
「いや〜、でっかいの出てきたね〜! 君、持って帰りなさい、持って帰りなさい!」
うきうきと小躍りしそうな様子のお医者さんに、私は「はあ」と答えるしかなかった。
結局、唾液腺にカルシウムだか何だかが詰まって石状になり、それが原因で炎症を起こしていたのだろうということらしい。確かにその石が抜けてから、嘘みたいにピタッと症状は治まった。
もし私が中世の坊さんだったら「口から舎利が出てきたありがたい僧」として崇敬を集めたかもしれない。出てきた石は宝物として厳重に寺院に保管されたかもしれない。そしてたとえば今昔物語の中の一話に収録されたりして。
しかし残念ながら当時の私はただのアホな学生だったので、せいぜい飲み会のネタに石を披露するぐらいしかできなかった。
生まれてくる時代を間違えた。
そう言えば、母方の祖父もどこかに結石があって入院していた覚えがある。
家系か。
石さん石さん、もし今度来るときは、お手柔らかに……
あまり関係ないけどヒガンバナ

2012年05月25日
季節の変わり目の体調についての覚書
もう年なので、少しだけ体調に気をつけるようになった。
とくに気温が変化する季節の変わり目に要注意だ。
私の場合は、腰と胃腸に来やすい。
毎年3月〜GWにかけて、花粉症対策が必要なのだが、今年は非常に軽くすんで助かった。
私はVC摂取で乗りきっているのだが、一番酷かった去年の半分くらいの摂取量で大丈夫だった。
4月末、一度胃腸でダウンした。
例のヤツである。
前回ほど酷くはなく、少し吐いてからすぐに眠ったら、翌日にはほぼ回復していた。
年度初めから続いていた緊張が、GW前半の外出から帰って来た時に、少し途切れたようだ。
体が「一回休め」と言っている時は、素直に従うに限る。
腰はなんとなくモヤモヤしている。
昼夜の気温差がある今頃は、ぎっくり腰に注意だ。
肩と腰については、そろそろ何かやっとこうと考えた。
身に付かないことをやっても続かないので、「エアー素振り」を試している。
私は小学生のころから中高生のころにかけて、剣道をやっていて、その基本動作は今でも体が覚えている。
仕事の合間や入浴時に、肩から腰にかけて意識しながら、ゆっくり刀を素振りする動作をするのだ。
手には何も持たないか、そのあたりにある棒状のものを持つ。
けっこう効く。
冷えていた背中が温まってくるのがわかる。
ちょっと色々試してみよう。
とくに気温が変化する季節の変わり目に要注意だ。
私の場合は、腰と胃腸に来やすい。
毎年3月〜GWにかけて、花粉症対策が必要なのだが、今年は非常に軽くすんで助かった。
私はVC摂取で乗りきっているのだが、一番酷かった去年の半分くらいの摂取量で大丈夫だった。
4月末、一度胃腸でダウンした。
例のヤツである。
前回ほど酷くはなく、少し吐いてからすぐに眠ったら、翌日にはほぼ回復していた。
年度初めから続いていた緊張が、GW前半の外出から帰って来た時に、少し途切れたようだ。
体が「一回休め」と言っている時は、素直に従うに限る。
腰はなんとなくモヤモヤしている。
昼夜の気温差がある今頃は、ぎっくり腰に注意だ。
肩と腰については、そろそろ何かやっとこうと考えた。
身に付かないことをやっても続かないので、「エアー素振り」を試している。
私は小学生のころから中高生のころにかけて、剣道をやっていて、その基本動作は今でも体が覚えている。
仕事の合間や入浴時に、肩から腰にかけて意識しながら、ゆっくり刀を素振りする動作をするのだ。
手には何も持たないか、そのあたりにある棒状のものを持つ。
けっこう効く。
冷えていた背中が温まってくるのがわかる。
ちょっと色々試してみよう。