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2015年02月11日

ぎっくり腰覚書

 アクセス解析を見ていると「灯油タンク ぎっくり腰」でググって来る人がけっこう多くて笑ってしまった。
 試みに自分でもググってみると笑い事ではなくて、冬場に灯油タンクを持ち上げようとしたことが原因でぎっくり腰になる事例は、かなり多いらしい。
 恐ろしいことである。
 一つ前の記事でも書いたが、あの灯油タンクという代物は、形状が最悪なのである。
 最大でも20キロ弱なので、重量だけで考えると、成人男性ならとくに問題なく持てそうに思える。
 しかし例の形状のせいで、片手か、せいぜいもう片方の手を添える形でしか持ち上げようがないのがキツいのである。
 肩から腰にかけて、かなり不自然な形でよじれた持ち方をしなければならず、不用意に力をかけてぎっくり腰になりやすいのはよくわかる気がする。
 小型のタンクを二つ両手に持った方が、まだマシだろう。
 まだまだ寒い今日この頃、要注意である。

 私の場合、三十才過ぎの頃に「初ぎっくり」をやって以来、重症軽症あわせて五回ほどやっているはずだ。
 その内、2、3日身動きできない重症が2回、動けるけれども姿勢を変えるのに苦痛を感じるのが3回ほどだったと記憶している。
 初回は、朝起きて便座に座ろうとしたとき。
 ある時は、十キロ程度のなんでもないものを持ち上げようとして。
 またある時などは、くしゃみをした瞬間。
 ぎっくり腰はほんの一瞬の油断と、アンバランス、冷えた腰をねらって襲いかかる。
 腰のあたりに「ピキッ!」とか「ブツッ!」とかいう感じの不気味な衝撃が走り、重症の場合はそのまま身動きできなくなる。
 軽症の場合、その後しばらくは動けるのだが、徐々に痛みが出てきて立ち居振舞いに支障を来すようになる。
 経験がある場合は、腰に衝撃が走った瞬間に「あ! やった!」とわかるようになる。
 私の場合は、頭の中に「今季絶望!」というスポーツ新聞の見出しが浮かんだりする(笑)

 一旦やってしまったら、とにかく動かないことと、温めることが大切だ。
 腰痛やぎっくり腰の治療にも色々流派があるようで、温めるor冷やす、動かさないor軽く動かすなど、正反対のやり方を勧められて戸惑うことが多い。
 体質や症状にもよるのだろうが、少なくとも私の場合は、圧倒的に「動かさず温める」派だ。
 重症の時は2、3日は本当に痛みで身動きできないのでじっとしているしかないのだが、私の経験では1周間ほどで痛みはほぼ消える。
 ところが軽症のときは、なまじ動けるばかりに我慢して出勤したりして、結局数週間ほどだらだらと痛みが長引くこともある。
 カイロを貼り、幅の広いベルトでコルセットがわりに腰を固定し、登山杖などを持ち歩くと、かなり楽に動くことができる。
 風呂屋に行ってゆっくり温めるのも非常に効く。

 ぎっくり腰は習慣化しやすいようなので、日頃から腰に気を付けて、冷やしたり不用意に力をかけたりしないようにするのが、何よりも大切だ。
posted by 九郎 at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする

2015年03月09日

年度末へ向けた体調管理

 3月から4月にかけては、一年のうちでも最も体調に注意すべき期間だ。
 生来、根をつめる性分で、「ほどほどに」ということが苦手だ。
 やるとなればとことんやるし、やらないとなれば一切ノータッチ。
 オールオアナッシングの極端な性格は、なかなか改めがたい。
 年度末は大人として義務的にやらねばならぬことが多く、ストレスと睡眠不足に加えて、気温変化が激しい。
 腹痛腰痛に厳重注意である。
 とくに急性胃腸炎は怖い。昨年5月に過去最悪のを患って、本当に懲りた。
 できればもう発症したくないのだが、たぶんそうもいかないので、なるべく回避し、なるべく軽症で済むように心がけなければならない。
 胃腸炎発症の仕組みは、大雑把に言うと以下のようになる。
 もともと胃腸には、健康な状態であっても様々な菌やウイルスが多数存在している。
 普段は免疫によって抑え込まれているのだが、疲労や睡眠不足、ストレスなどにより、体力や免疫力が低下すると、抑え込めなくなって暴れ始める。
 私の場合は、詰まっていた仕事や用事が一段落し、ふと気が緩んだときに発症しやすい。

 とにかく注意である。

 昨年から花粉症が非常に軽くすむようになったのはありがたく、長年の重荷が一つ解消されたような気がする。
 今年も花粉の季節に突入したが、とくに対策は必要ないレベルの軽症で済んでいる。
 目のかゆみ、くしゃみ、のどの変調は、軽くではあるがあらわれているので、大量の花粉が舞っていることはわかる。
 しかし、日常生活に支障が出るレベルではない。
 
 そろそろ結論付けても良いと思う。
 あくまで「私の体質では」という前提はつくが、糖質制限は花粉症の有力な治療法になり得る。

 固いからだを少しでも柔らかく、あわよくば腰痛軽減を願ってゴソゴソはじめているヨガ。
 毎日ではないが、さぼりながらも、できるだけ試みている。
 まだほんの初歩の初歩で、足首から腰、肩甲骨にかけてのストレッチという感じだ。
 あいかわらずからだは固いのだが、糖質制限で十キロ以上減量し、腹回りの肉が大幅に落ちたので、以前よりはヨガのポーズらしくできている気がする。
 寝る前に小一時間ほどヨガの時間を持てれば、その夜の睡眠が深くなり、翌日腰が軽くなっているのは実感としてわかる。
 体の固さも左右でかなり差があり、姿勢の歪み、骨格、内蔵の歪みがあるのがわかってくる。

 よし、この調子。 
 できるだけでいい。
 さぼりながらも、ぼちぼち続ける。
 頑張りすぎないよう、泡盛でもひっかけながら。

 体とともに、極端な心も少しずつ溶かすのだ。
posted by 九郎 at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする

2015年04月01日

年度始めの体調管理2015

 4月になった。

 はえーよ。。。

 
 年度始めである。
 絵描きなので(?)木の芽時の春は、ちょっと気疲れしやすい。
 昨年は3月末日頃に例の胃腸炎をやってしまい、続けて軽いぎっくり腰までやってしまった。
 その記憶がまだ鮮明なので、3月後半辺りからものを食べるときにはよく噛み、睡眠時間を十分とることを心がけてきた。
 本当ならやるべきことは多く、寝ずにやってしまいたいあれやこれやが山積しているのだが、まずは体調が最優先だ。
 徐行運転のかいあって、今のところ胃腸も腰も問題なし。
 糖質制限の効果で花粉症も問題なし。

 胃腸の方は、次のチェックポイントのGW明けまで様子見を続ける必要有り。
 あまり根をつめて頑張りすぎないよう、適度に手を抜き、のらくらと。


 去年成功した減量に続く身体テーマ「かたい体を柔らかく」の方は、ハタ・ヨーガをぼちぼち続けている。
 子供の頃から体がかたく、柔軟性についてはあきらめてきたのだが、持病の腰痛と胃腸に対するケアの必要から、やむなく手持ちの成瀬雅春さんの本を見ながらヨーガの真似事をはじめたのが年明け。



 足首からはじめて、股、腰、背中、脇腹、肩甲骨回り、首と順番に伸ばしていく。
 さぼりながらも続けていると、少しは柔軟性が出てきた。
 結跏趺坐がそれなりに様になり、足を伸ばして座った状態で爪先に手が届くようになった。
 元々柔らかい人には笑われそうだが、私にとっては「快挙」なのである。

 自分の体がどのようにかたいのか、細かく分析できたことが一番の収穫だ。
 私の場合、爪先から首筋に至るまで、全体に右半身がかたいことがわかった。
 利き手も利き脚も右なので、そちらばかり使っているせいでアンバランスになっているのだろう。
 使用頻度の差は、筋量、柔軟性、血行の差につながり、姿勢の悪さ、骨格の歪みにつながる。
 骨肉の歪みは内臓に影響する。
 
 また、朝起き抜けの体の硬直がヤヴァい。
 睡眠中にあまり寝返りをうたないタイプのせいだろうか。
 夜間に目が覚めたときや、朝一はとくに注意が必要だ。

 このあたりに、持病克服の鍵があるのではないかと考えている。

 身体テーマ「かたい体をやわらかく」、まだまだみちのりは長そうだ。
posted by 九郎 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする

2015年04月05日

「ため」と発散

 スポーツチャンバラを初体験した。
 出先でたまたま体験教室が開かれており、軽く見学のつもりで会場の体育館に入った。
 
 スポーツチャンバラについての詳細は公式サイトやWikiをのぞいてもらいたい。
 エアーソフト剣とアクリル製の面を使用した、その名の通りスポーツとして整備されたチャンバラ遊びと要約できるだろう。
 武器の長さ種類、打突部位も自由で、多人数による集団戦も可能。
 たかがチャンバラ遊びと侮れない実戦性もそなえている非常に刺激的な競技だと、前から興味を持っていた。
 
 他の体験参加者が指導してもらっている様子や、経験者や指導員の皆さんの試合を、非常に面白く見学していると、よほど「やりたそう」な顔に見えたのか、指導員の人に声をかけられ、稽古をつけてもらった。
 一応剣道経験者なので、使いなれた竹刀に近い「長刀」を得物に選んだ。
 見学して事前にわかったのは、重い防具・竹刀無しなのでかなりスピードが速いことと、打突部位が限定されていないので打ち合いというよりは間合いの攻防から一瞬で決まることが多そうだということだった。
 見学中に考えていた攻防を、指導員さん相手にいくつか試させてもらう。
 数度の攻防のあと、笑いながら「剣道やられてますよね、お上手ですよ」と評してくれた。
「よかったら小刀も試してみませんか? スポチャンではこれがよく使われるんですよ」
 さっそく得物を取り替えてみた。
 右手に小刀を持って指導員さんと対してみると、長刀と全く間合いの感覚が違う。
 相手を打とうとするとかなり接近しなければならず、緊張感がある。
 全く未知の間合いでじっと足を止めていると、指導員さん相手に手も足もでないのは明らかなので、とにかく足を使ってみることにした。
 自分から積極的に動いて間合いを探る。
 左右に移動しながら次々に構えを変えていくと、なんとか攻防を形にできる気がした。
「そうそう、そんな感じで、いかに自分のペースに相手を巻き込むかが大事なんですよ!」

 実際に体験してみると、めちゃくちゃ楽しかった(笑)
 私の剣道が元々オーソドックスな「正剣」ではなく、体力・体格差をスピードと戦術でカバーするもので、スポチャン的な発想と近かったことが、楽しく感じられた原因ではないかと思う。
 なによりもまず指導員さんが私に合わせ、受けに回って加減してくれたであろうことも大きい。
 こちらが狙いをもって何か仕掛けるとちゃんとリアクションが返ってくるので、体と共に頭も高速回転して次々に発想が浮かぶ感覚は新鮮だった。
 また機会があれば体験したいと思った。
 私はぜったい二刀とか向いてると思うのだ。。。

 一瞬「近場の教室を探して入門を」などという考えも頭をよぎったが、調子にのってはいけないのである。
 高校生の頃、剣道部は一線を引いて、ほぼ一人でやっていた美術部の方を選んだ。
 私は元々闘争本能の強い人間で、ぶっ倒れるまで暴れて発散できる剣道は好きだった。
 しかしそうした自分の中でも強い動機となる心性の部分は、簡単に発散させてしまわないでグツグツ煮立てるようにして絵にぶつけるべきだと、ある時期に気づいてしまったのだ。

 それ以来、私の好戦性はもっぱら格闘技を「観る」ことにあてられることになり、今に至っている。
 スポーツチャンバラは物凄く刺激的で面白かったけれども、体験程度で止めるべし。
 年齢的にどう考えてももう人生の半ばは過ぎている(笑)
 残り時間を考えてやりたいことを精選すべし!
posted by 九郎 at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする

2015年04月11日

まず、心がかたいのだ

 体調を崩しやすい年度始め、一週目は大過なし。
 やや胃腸風邪の気配はあり、微妙なお腹のモヤモヤ感はあるが、こういう時は無理せず食事は少なく、睡眠は多く、仕事はちょっとばかり手を抜き気味でやり過ごすのが吉。
 昨年は連続で胃腸炎にぎっくり腰にと満身創痍だったので、まずまずの滑りだしだ。

 ぼちぼち続けているハタ・ヨーガでは、ちょっとしくじった。
 だんだん柔軟性が出てきたのが嬉しくて少々無理をしてしまい、右股関節と右首に痛みが出た。
 痛みが出てしまうとしばらくは中断しなければならず、その間に可動範囲はまた狭まってしまうだろう。
 無理せず、「痛気持ちいい」という範囲を超えないようにしなければならないのだ。
 ちょっとした脱力や角度の違いに気を付け、身体と対話しながらながら伸ばすのが良く、根性論で痛みに耐えながらぐいぐい伸ばしても痛めるだけなのだ。
 ストレッチを熱心にやるわりに一向に柔らかくならず、むしろかたくなってしまったという人がけっこういるけれども、取り組み方、考え方に間違いがあるのだろう。

 身体を柔らかくするなら、まず頭を柔らかく。

 自戒を込めて。
posted by 九郎 at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする