2006年03月04日
梅の花
梅の花の季節になった。
梅はまだまだ寒い時期に、他の花にさきがけて咲く。暖かくなるのはまだもう少し先、風に運ばれる香りに気付いて視線を巡らせると、控えめに咲く可憐な花に目が止まる。それぞれの場所で、それぞれの高度で、梅の花はそっと開いては散っていく。
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2006年04月03日
2006年04月08日
はなまつり
うっかり忘れていたが、今日は「はなまつり」の日だった。
本来旧暦なのだろうけど、四月八日はお釈迦様の誕生日だと伝えられる。もちろん真偽の程は定かではない。
せっかくだから一枚スケッチ。
2006年04月28日
ミツバツツジ
なんとか4月中にカテゴリ「大黒」を終われないかと足掻いてきたが、どうも無理らしいと諦めがついた。「一月に一テーマ」と言うのは、そもそも何の義務も無い、自分の中だけの強迫観念だったから、余計な荷物を降ろして楽になった。
気がついてみれば桜の季節も過ぎ去り、そろそろツツジが始まっている。
実は私は植栽帯などのツツジの色彩が「濃く」感じて苦手だった。(私は自分自身の絵柄は濃いけれども、日常的にはあっさり好みだったりするのだ)
数年前のこの時期に山を歩いているとき、薄紫の小ぶりな花、楚々とした枝振りのツツジがあるのを知った。
それがミツバツツジだった。
ミツバツツジの良さがわかってみると、街中の派手なツツジも楽しめるようになった。
そろそろ山に行きたくなる季節だ。
2006年05月10日
ムジナ
GWに、新緑の色に誘われて、山に散歩に行ってきた。
里に程近い林道をぶらぶら歩いていると、十メートルほど先の側溝近くを何か丸い毛玉のようなものが、もこもこ動いている。
何かと思って足を止めると、向こうも止まってこちらに視線を投げかけてきた。
白っぽい褐色の毛皮に、黒い足が生えていて、顔には黒い縦線二本、鼻先は細く尖っている。
遠目にも「狸とは違うな」と判った。
こちらがさらに一歩踏み出すと、向こうは慌てて側溝に潜り込む。
私が近づいた時には、もう丸いお尻は見えなくなっていた。
溝を覗き込むと、見えなくなってから数秒も経っていないのに、既に影も形も無かった。
しばらく歩いてから「ああ、あれがムジナというものか」と思い至った。
里に程近い林道をぶらぶら歩いていると、十メートルほど先の側溝近くを何か丸い毛玉のようなものが、もこもこ動いている。
何かと思って足を止めると、向こうも止まってこちらに視線を投げかけてきた。
白っぽい褐色の毛皮に、黒い足が生えていて、顔には黒い縦線二本、鼻先は細く尖っている。
遠目にも「狸とは違うな」と判った。
こちらがさらに一歩踏み出すと、向こうは慌てて側溝に潜り込む。
私が近づいた時には、もう丸いお尻は見えなくなっていた。
溝を覗き込むと、見えなくなってから数秒も経っていないのに、既に影も形も無かった。
しばらく歩いてから「ああ、あれがムジナというものか」と思い至った。