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2006年03月09日

おじぞうさま

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 おじぞうさまは日本中どこにでもいる。
 地方はもちろん、都市部でも(関西は特に)古くからのおじぞうさまが、大切に保存されている。

 道端
 石造り
 童子のような姿

 おじぞうさまと言えば、こういった属性が浮ぶ。
 子供の頃から親しんできた仏様だが、あらためて考えてみると、おじぞうさまについてまるで知らない自分に気付く。
 そう言えば「地蔵菩薩」という名前そのものが不思議だ。

 そんな仏様について、これからあれこれカタッてみたいと思う。
 またしばらくお付き合いください。
posted by 九郎 at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

地蔵菩薩の前世

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 仏教では輪廻転生、生まれ変わり死に変わりの考え方が基本。
 仏典にはお釈迦様やその他様々の仏菩薩の前世譚が描かれており、おじぞうさまの前世もいくつか伝えられている。
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posted by 九郎 at 11:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

仏の時間軸

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 仏教の世界観では「三時」という時間の流れが想定されている。諸説あるけれども、おおむね以下のようになる。

・お釈迦様の悟り(約2500年前)
   ↓
・「正法」…釈尊の教えが正しく伝えられる時代(500年間)
   ↓
・「像法」…法が形骸化する時代(500又は1000年間)
   ↓
・「末法」…法が滅びていく時代(10000年間)
   ↓
 無仏の時代(56億7千万年間)
   ↓
・弥勒菩薩が兜率天(とそつてん)から下生、成仏
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posted by 九郎 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月27日

六道能化

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 仏教では衆生は六道(ろくどう)を輪廻転生し続けると考える。
 六道とは、地獄・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・修羅・人・天の六つの世界。神々の住む天の世界も、仏教では欲にとらわれた迷いの世界の内に数える。
 解脱(げだつ)して仏に成るということは、あらゆる欲望・とらわれから自由になって、この六道の迷いの世界から抜け出すことを意味する。だから六道で自在に活動するのは、既に成仏した如来様より、まだ成仏に至らない菩薩の方が向いている。
 お地蔵様もそうした菩薩の一人で、地獄すら含めた六道全てを守備範囲にする稀有な存在だ。
 さらに、お地蔵様にはもう一つ大きな特徴がある。続きを読む
posted by 九郎 at 23:17| Comment(4) | TrackBack(1) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2006年03月28日

地獄抜苦

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 六道能化の地蔵菩薩の力、中でも地獄に救いをもたらす力は、インド成立の比較的古いお経から描写されていると言う。地獄の閻魔大王や獄卒に姿を変え、または責め苦に苦しむ亡者に代わって苦しみを引き受けるという設定は、ことのほか人々の心をとらえた。
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posted by 九郎 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする