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2008年06月12日

南無地球菩薩

 西村公朝著「仏の道に救いはあるか―迷僧公朝のひとりごと」に、以下のような一節がある。



たとえば、諸々の仏たちの中で、地蔵菩薩は、弥勒の時代がくるまで頑張って人々の救済に当たるといっておられる。
そして今も現に、現世で人々を救い、地獄では閻魔に変身して亡者を救っておられる。
この地蔵菩薩を先にいった三身の説で考えると、地蔵菩薩とは報身であり、その法身は土ということである。
つまり土は、この地球の本来の本質であり、この丸い形そのもののことである。
だから私たちが、地球に住いしているということは、土の上にいるということであり、お地蔵さんの身体の上で住いしているということである。
また私たちは、土からできたもの、米、いもなどを食べて生かせてもらっている。
つまりお地蔵さんの身体から産み出されたものを食べて生きている。
またお地蔵さんから生まれた樹木を切り取り、組み合わせて住居とし、お地蔵さんから掘り出した鉄やコンクリートでビルを建てている。
このように私たちは、お地蔵さんの身をけずり取って生活しているのである。
そのお地蔵さんが、弥勒の時代になるまで頑張るといっておられることは、この地球の本質の形は続いていくということであろうか。
(第2章「仏たちの苦行」より引用)

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 お地蔵さまが「地球」であるという発想に、胸を突かれた。

 お釈迦様が涅槃に入り、弥勒菩薩が下生する56億7千万年後までの無仏時代に衆生を救済するのがお地蔵さま。
 様々なお地蔵さまにまつわるエピソードに接してみると「救済」というよりは「同じレベルに降りてきて苦しみに付き合ってくださる」と言う方が適切かもしれない。
 地球も、その上に生きる衆生と、太陽系の寿命が尽きるまで、ただただ付き合ってくれるだろう。
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posted by 九郎 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2008年08月24日

くさむら3

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 8月24日は地蔵盆。
 夏休みも終わりに近づいた子供の縁日。

 お盆を過ぎると猛暑日も減った。35度以上の酷暑が無くなって、30度前後になっただけで、まだまだ夏日は続いているのだが、それでもずいぶん過ごしやすい。夕刻には涼しい風が吹くようになってきた。
 近所のくさむらも盛夏の濃い緑を過ぎ、すこし枯れた色合いが混じってきている。ネコジャラシやススキも目立つようになってきた。
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posted by 九郎 at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2008年09月24日

夏の名残

 9月に入ってバタバタしているうちに、矢のように時は流れてしまった(苦笑)
 昼間の暑さに夏の名残が残るうちに、とある海辺へ。

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 午後の海辺はまだまだ夏そのものだが、日が傾き始めるとすぐに夕暮れの気配が漂ってくる。

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 気がつけばもう、秋のお彼岸。
 ヒガンバナの鮮やかな赤は、ある日突然眼に飛び込んでくる。
 まだ秋へと心の準備が整う前に、毎年不意を突かれてしまう。

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2009年08月24日

地蔵盆2009

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 夏の終わり、8月24日ごろは「地蔵盆」
 最近はその前後の土日に行われることも多い。
 地蔵盆は子供のための行事。しかし地蔵盆が行われるような昔ながらの地域では、子供が少なくなってきていることもあり、集まりやすい日程にずらすそうだ。
 このへんの日程調整は他の民俗行事でもよく行われるようになってきた。
 普段ひっそりとした辻のお地蔵さまが提灯で飾られ、積み上げられたお供えのお菓子目当てに子供たちが駆け巡る。
 多少日程がずれても、その風景が残った方がいいのは確かだ。
posted by 九郎 at 08:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする

2010年08月24日

地蔵盆2010

 毎月24日は地蔵の縁日。
 中でも8月24日は地蔵盆。(地域によって日付の異同はある)
 最近は8月24日付近の土日にする地域も多いが、私の住んでいるあたりは日付通り本日執り行われている所が多かった。
 いつもはひっそりとしているお地蔵さまの周辺に提灯の列ができ、お供え物がたくさん集まり、子供たちがにぎやかに駆け巡っている。
 提灯にも色々あるが、この辺りでよく見かけるのは下図のような色合い。

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 とくに一番右の色合いのものには、側面に蓮の花が描かれていたりして、素朴なデザインながら、たくさん並んでいるととても美しい。
 地蔵盆については、日付や風習だけでなく、たぶんこうした提灯の色合いにも地域色があるはずなので、機会があれば調べてみたい。


 まだまだ暑い日が続いているが、やっぱり地蔵盆あたりになると、ふとした瞬間に涼しい風を感じることがある。
 子供のころに感じた「夏休みの終わり」の空気が、とっくに大人になった今年も、同じようによみがえってくる。
posted by 九郎 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 地蔵 | 更新情報をチェックする