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2008年05月04日

八咫烏の兜

 昨年試作したかわりかぶとの折り方を元に、八咫烏の紋で空想した雑賀孫市の兜を作ってみた。
 
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2009年03月02日

おりがみ雛人形2009

 明日は3月3日の雛祭。
 今年もおりがみ雛人形をアップしておきましょう。

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(クリックすると画像が大きくなります)

 今年はあまり手を加える時間がありませんでしたので、ぼんぼりを作って添えてみました。
 今後も末永く増設していきたいと考えているのですが、今回は方向性でちょっと迷いました。あくまで「おりがみ」にこだわるか、おりがみに限定せずミニチュア雛人形を志向するか……
 色々考えた結果、この作品に関しては、なるべく「おりがみ」で表現していくことに決めました。

 ぼんぼりは伝承おりがみの「紙風船」を基本に微調整し、立てるための支柱もおりがみです。

 雛人形本体は、以下の本に載っていた折方を応用したものです。

●「創作おりがみ」河合豊彰(保育社カラーブックス)



 おりがみ雛人形に関する記事は、以下にまとめてあります。
 おりがみ雛人形まとめ
posted by 九郎 at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 紙(カミ) | 更新情報をチェックする

2009年05月04日

おりがみ兜の色々3

 これまでにも色々なおりがみ兜について調べてきましたが、今年も新しい折り方を見つけたので紹介します。

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 この折り方は創作おりがみ屋さん かわむらあきら創作折紙というサイト内で紹介されている折り方です。(トップページ一覧表の10番)
 かなり折りが重なって、出来上がりは小さく分厚くなるので、比較的大きな正方形の紙から折り始めるのがお勧めです。紹介されている図の手順で折っていけば、完成させるのはそれほど難しくないと思います。
 形状的には平安・鎌倉時代の雰囲気があってカッコいいです。
 去年紹介したものは戦国兜風でした。
 おりがみでも色々折って並べてみると、相当見栄えがします。

 オリジナルで新しい折り方を創作できる皆さんは、本当に素晴らしいですね。

 これまでのおりがみ兜のまとめ記事はこちらです。
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2009年09月22日

八咫烏の面

 戦国時代に特異な存在感を放った鈴木孫一(通称・雑賀孫市)率いる「雑賀鉄砲衆」のことについて、カテゴリ和歌浦で紹介してきた。
 いつの日か(何年先になるか不明だが)雑賀衆が身につけた甲冑を自作してみたいと思っている。そのためにじわじわとスケッチなどを重ねているのだが、ふと思い立って「面」を試作してみた。
 八咫烏(ヤタガラス)をモチーフにしたもので、兜を被った際に顔面を保護する「総面」を意識して、油粘土で原型を作ってみた。

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 粘土原型の上から新聞紙を貼り重ね、その上に更に障子紙を貼り重ねる。十分な層ができたら乾燥後、裏面から粘土をかき出し、樹脂を含ませて硬化させると、軽量で紙製でも強度のある張り子面になる。

 ここから更にパテなどで形を整え、鉄錆地状に表面を整えるとリアルな感じになるのだが、それなりに時間のかかる作業になるのでひとまず仮着色で雰囲気を確かめてみた。

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 今回はひとまずここまで。

 雑賀衆は単なる「地侍」の集団ではなく、海運業者や様々な職能民・芸能民、武士や農民たちが、身分の差を超えて一体となって活動していた所に特徴がある。なぜそのようなことが可能だったかといえば、そこには「どんな身分でも阿弥陀仏の前では同朋である」という本願寺の信仰が生きていたはずだ。
 雑賀衆は甲冑や、おそらく鉄砲まで自作していたといわれ、鉄砲衆のリーダー格の中には面頬制作の名手も含まれていたようだ。
 ただ、雑賀衆が使用していた鉄砲・火縄銃は、射撃時には銃身に「頬付け」するらしい。銃を使う際には皮製の頬あてぐらいは装着したかもしれないが、総面や面頬は外していたと思われる。

 私も愛してやまない雑賀衆と同じく、何でも自前でやってみたくなる質なのだ。
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2010年03月02日

おりがみ雛人形2010

 2007年から継続して制作している折り雛。
 今年もお目見えです。

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(↑クリックすると画像が大きくなります)

 なんだ去年からちっとも変わってないじゃないか、と思われるかもしれませんが、今年は赤い和紙で雛壇を制作しました。
 将来的に三人官女や五人囃子、左右大臣……と拡張していきたいので、余裕を持たせた三段構成です。

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(↑クリックすると画像が大きくなります)

 この雛壇は「ポップアップ(popup)」と呼ばれる手法で作ってあります。いわゆる「飛び出す絵本」のシンプルな形式で、カードなどに良く使われます。
 一枚の紙に切り込みを入れて折り曲げてあるだけなので、伸ばしたり完全に畳み込んだりが簡単にできます。
 強度と収納性に優れているのでお勧めです。
 展開図をアップしておきますので、よろしければ適当な大きさに拡大・縮小して、皆さんの折り雛を乗せてみてください。
 私の場合は40cm×46cmの紙で制作し、最上段に7p角の台座の雛人形を二体乗せてあります。

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(↑クリックすると画像が大きくなります)

 今回は厚手の和紙に糊を含ませ、乾燥させた後、ニスなどの樹脂で更に固めてあります。そこまでしなくても、厚手の紙であれば、折り雛を乗せてしばらくは保つと思います。
 使用する紙の裏面に展開図を書き写し(またはコピーし)、折り線をカッターの背などで切ってしまわないように線引きしておくと、完成させやすいと思います。
 実線が切り取り、破線二種類がそれぞれ山折り、谷折りです。


 おりがみ雛人形に関する記事は、以下にまとめてあります。
 おりがみ雛人形まとめ
posted by 九郎 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 紙(カミ) | 更新情報をチェックする