先日、おりがみ雛人形2008という記事に寄せていただいたコメントへの返信の中で、うっかり間違った内容を書いてしまいました。
私の返信の中で「おりがみ歳時記(春)」に「創作おりがみ」と同じ折り方が載っていると紹介してしまったのですが、確認したところ、完成品の見た目は似ているけれども違う折り方でした。
嘘を教えてしまって大変申し訳ありません。
「おりがみ歳時記(春)」の方の折り方でも、立体風にすることは可能ですが、袖口の所が、拙ブログの作例とは違った造りになります。
以下に、立体化の手順を紹介しておきます。
千代紙風のおりがみ(100均でも入手可)から着物の表裏の図柄を選び、おりがみの白い方同士を重ねた状態で折ります。
下部は開口するようにして下さい。
同じ大きさ、色違いのおりがみで、伝承の「奴さんの袴」を折ります。
座った状態になるように、折って形を整えます。
後ろから見ると、こうなります。
そのパーツを台座にして、最初に作った着物を、下の部分を広げて載せます。
後姿はこうなります。
これに、頭部や扇子などを付ければ、当ブログで作っている雛人形と近い状態になると思います。
今回は和紙や透明樹脂を使わず、入手しやすいおりがみを折るだけでできる(各所ののり付けは必要)立体風アレンジを紹介してみました。
道具も手間も、小学校の図工程度で出来ます。
よろしければ参考にして下さい。
おりがみ雛人形に関する記事は、以下にまとめてあります。
おりがみ雛人形まとめ
2012年02月17日
2012年03月08日
試作おりがみ「雑賀鉢」
雑賀鉢と呼ばれる、戦国時代の雑賀衆などがよく着用していた兜を、おりがみで試作し続けています。
【雑賀鉢関連記事】
雑賀鉢
雑賀鉢2
雑賀鉢3
雑賀鉢は何枚かの鉄板を組み合わせた質実剛健な造りで、独特のカッコよさがあります。
形状は様々なのですが、特徴の一つに「置き手拭」と表現される頭頂部の鉄板があって、それをおりがみでどう再現するかがポイントになります。
今回は以前、こちらの記事で紹介した折り方をアレンジして、試作してみました。
おりがみ兜には様々な種類がありますが、だいたい頭頂部が「とんがり頭」になるものが多いです。その尖った部分を少し後方に折り曲げ、立体的になるように各所を調整していくと、なんとか「置き手拭」らしき形状が現れてきます。
元の折り方の「つの」の部分を前方に折りたたんで、「眉庇」の部分を表現すると、けっこう雑賀鉢の雰囲気が出てきました。
今回の折り方では「しころ」の部分が小さくなりがちなので、そのあたりをなるべく大きく、後部まで連続して見えるようにするのが、今後の課題です。
60cmの正方形から折れば子供用、70cmなら大人のかぶれるものが折れそうです。
大きなサイズでも、黒の画用紙から折れば、強度は十分つきます。
鋏による切り込みはありません。
そこそこ納得できるようになってきたので、一度紹介。
これまでのおりがみ兜のまとめ記事はこちらです。
【雑賀鉢関連記事】
雑賀鉢
雑賀鉢2
雑賀鉢3
雑賀鉢は何枚かの鉄板を組み合わせた質実剛健な造りで、独特のカッコよさがあります。
形状は様々なのですが、特徴の一つに「置き手拭」と表現される頭頂部の鉄板があって、それをおりがみでどう再現するかがポイントになります。
今回は以前、こちらの記事で紹介した折り方をアレンジして、試作してみました。
おりがみ兜には様々な種類がありますが、だいたい頭頂部が「とんがり頭」になるものが多いです。その尖った部分を少し後方に折り曲げ、立体的になるように各所を調整していくと、なんとか「置き手拭」らしき形状が現れてきます。
元の折り方の「つの」の部分を前方に折りたたんで、「眉庇」の部分を表現すると、けっこう雑賀鉢の雰囲気が出てきました。
今回の折り方では「しころ」の部分が小さくなりがちなので、そのあたりをなるべく大きく、後部まで連続して見えるようにするのが、今後の課題です。
60cmの正方形から折れば子供用、70cmなら大人のかぶれるものが折れそうです。
大きなサイズでも、黒の画用紙から折れば、強度は十分つきます。
鋏による切り込みはありません。
そこそこ納得できるようになってきたので、一度紹介。
これまでのおりがみ兜のまとめ記事はこちらです。
2012年05月01日
おりがみ雑賀鉢(完結編)
以前、試作したおりがみによる雑賀鉢ですが、その後も試行錯誤を続けていました。
【雑賀鉢関連記事】
雑賀鉢
雑賀鉢2
雑賀鉢3
各所の折り幅などを微妙に変えながら延々と……
試作品とどこがどう違うのかと言われると、「本人にしかわからない微妙な差」と答えるほか無いかもしれません(苦笑)
上掲写真の約二倍ほどの試作を経て、一応完成品と自分なりに認定できたのが、以下の二つ。
一辺25cmの、金のおりがみを使用しており、完成品は横幅、高さともに9cm前後です。
おり図は雛祭り-こどもの日.comで公開されているものアレンジしました。
トップページから「端午の節句/子供の日」に入り、「五月飾りの超簡単手作りコーナー」の「懐かしい折紙兜」内「凝ったバージョン」の、角の部分を折りたたんで「眉庇」にし、頭頂部を後方に折りたたんで「置き手拭」を表現してあります。
60cmの正方形から折れば子供用、70cmなら大人のかぶれるものが折れそうです。
大きなサイズでも、黒の画用紙から折れば、強度は十分つきます。
鋏による切り込みはありません。
雑賀鉢と呼ばれる戦国時代の雑賀衆がかぶっていた兜については、以下の動画でリアルに再現されています。
これまでのおりがみ兜のまとめ記事はこちらです。
【雑賀鉢関連記事】
雑賀鉢
雑賀鉢2
雑賀鉢3
各所の折り幅などを微妙に変えながら延々と……
試作品とどこがどう違うのかと言われると、「本人にしかわからない微妙な差」と答えるほか無いかもしれません(苦笑)
上掲写真の約二倍ほどの試作を経て、一応完成品と自分なりに認定できたのが、以下の二つ。
一辺25cmの、金のおりがみを使用しており、完成品は横幅、高さともに9cm前後です。
おり図は雛祭り-こどもの日.comで公開されているものアレンジしました。
トップページから「端午の節句/子供の日」に入り、「五月飾りの超簡単手作りコーナー」の「懐かしい折紙兜」内「凝ったバージョン」の、角の部分を折りたたんで「眉庇」にし、頭頂部を後方に折りたたんで「置き手拭」を表現してあります。
60cmの正方形から折れば子供用、70cmなら大人のかぶれるものが折れそうです。
大きなサイズでも、黒の画用紙から折れば、強度は十分つきます。
鋏による切り込みはありません。
雑賀鉢と呼ばれる戦国時代の雑賀衆がかぶっていた兜については、以下の動画でリアルに再現されています。
これまでのおりがみ兜のまとめ記事はこちらです。
2012年05月02日
2013年03月08日
おりがみ雛人形2013 御所車
ちょっと忙しくて記事にするのが遅れてしまいましたが、まだ旧暦3月3日には間があるということで……
当ブログで毎年じわじわ作り続けているおりがみ雛人形シリーズです。
これまでのまとめはこちら。
今年は小道具の一つとして、「御所車」を折ってみました。
牛、幌、台車、車輪×2のパーツからできています。
幌と台車は同じ大きさの正方形、牛はその正方形×2の長方形、車輪は元の正方形を半分に切った長方形からスタートすると、パーツ間の大きさのバランスが良くなるようです。
ハサミによる切り込み無しでできます。
私の場合は、10cmの正方形で幌と台車、10cm×20cmの長方形で牛、5cm×10cmの長方形2枚で車輪を作り、ちょうど手のひらサイズくらいになりました。
車輪はかなり紙に負担をかける折り方なので、和紙を使ったほうがいいでしょう。
牛は折りが重なるので、薄い紙が使いやすいです。
折り方は、これまでにも何度か紹介している以下の本を参照しています。
●「おりがみ日本の四季」桃谷好英(誠文堂新光社)
おびな、めびな、左右大臣、三人官女、ぼんぼり、桃の花、御所車、牛、御膳、御椀、菱餅の折り方が掲載されており、コンプリートするとけっこう豪華な段飾りになるはずです。
当ブログで毎年じわじわ作り続けているおりがみ雛人形シリーズです。
これまでのまとめはこちら。
今年は小道具の一つとして、「御所車」を折ってみました。
牛、幌、台車、車輪×2のパーツからできています。
幌と台車は同じ大きさの正方形、牛はその正方形×2の長方形、車輪は元の正方形を半分に切った長方形からスタートすると、パーツ間の大きさのバランスが良くなるようです。
ハサミによる切り込み無しでできます。
私の場合は、10cmの正方形で幌と台車、10cm×20cmの長方形で牛、5cm×10cmの長方形2枚で車輪を作り、ちょうど手のひらサイズくらいになりました。
車輪はかなり紙に負担をかける折り方なので、和紙を使ったほうがいいでしょう。
牛は折りが重なるので、薄い紙が使いやすいです。
折り方は、これまでにも何度か紹介している以下の本を参照しています。
●「おりがみ日本の四季」桃谷好英(誠文堂新光社)
おびな、めびな、左右大臣、三人官女、ぼんぼり、桃の花、御所車、牛、御膳、御椀、菱餅の折り方が掲載されており、コンプリートするとけっこう豪華な段飾りになるはずです。