私は3年前にはじめてPCを購入し、CGをやり始めたのが2年前。根っからのアナログ志向で、お世辞にもPCスキルがあるとは言えないのだが、そんな私でもブログ運営を楽しめるありがたいご時勢になった。
各種ソフトの機能や無料サービスを利用することにより、PC操作自体にさほど習熟していなくても、様々な発想を作品として発表するための敷居は、確実に低くなっている。私もその恩恵を目いっぱい享受している。
このカテゴリ「電脳覚書」では、そんなアナログな私がPCやネット関連で考えたことや気付いたことを、ぼちぼちメモして行きたいと思う。物凄く初歩的でお馬鹿なことも書くと思うが、あたたかく見守ってください(笑)
とりあえず、これまでにこのブログで書いたPC・ネット関連の記事をまとめておこう。
スタイルシート再調整
ブログの文字を大きくし、行間を広げるための魔法の呪文。
鳥瞰図
フリーの鳥瞰図作成ソフト「カシミール3D」の紹介。
鳥瞰図2
ネット検索大手のGoogleが作り上げた立体地球儀「Google Earth」の紹介。
切り絵とCG
私の個人的CG入門ソフト「ペイント」についてのメモ。
他にも何か書いたかもしれない。気がついたらこの記事に追記していきます。
2007年01月26日
2007年01月28日
電脳進化を横目に眺める頑固な犬
私はワープロを使い始めたのは早かったのだが、パソコンに乗り換えたのはようやく三年前。それまでは使い込んだ骨董品のような巨大ワープロを延々使用し続けていた。
今から考えると、この長すぎたワープロ時代が自らの手足を縛ってしまっていたことがわかる。私は仕事やミニコミ制作を通じて、手描きイラスト+ワープロ文字のノウハウに熟練し切っており、その技術を頼むあまり極めて保守的(もっと言えば頑迷固陋)な心理状態に陥っていた。頑なにいつもと違うエサや道順、毛布などを拒否する犬に似た心理状態である。
ただ、一応理屈はあった。
「パソコンで出来る程度のことは手作業で十分出来るし、今更一から練習し直す時間があるなら作品制作に当てるべきだ」
Macが流行り、個人向けのパソコンが「イラストにも使える」ことが話題になり始めたのが90年代半ば頃だったと記憶しているが、その頃のPCはそれでもまだまだ高価で(現在に比べれば)性能も低く、例えばイラストに使用するには「PC本体やソフトの代金+PC操作の練習+動作の重さによるストレス」などのハードルが高かった。その頃はインターネットもまだ広まっておらず、私にとってPCは費用対効果の低い印象が強かったのだ。
仕事の上でも「版下作業」と呼ばれるものはまだまだ根強く生き残っており、その技術に過剰に熟達した私は、PCへの乗換えの必要に迫られていなかったせいもあった。
そして時は流れて2000年代に入った。この段階でWindows2000やXPが登場し、PCの価格が一段階ガクンと下がり、それに反比例して性能は上がった。インターネットが広まり、その威力が十分に発揮されるようになってきた。さらに2002〜2003年頃にはPCの価格が半分近くまで下がり、インターネットの常時接続も当たり前の風景になった。
私は2004年の年初め、一念発起して10万ぐらいのノートPCを購入した。この価格であればビンボーな私にもなんとか手が届いたし、性能的にも十分なものだった。PC購入によって節約できる写真整理や資料集め、画材の費用を考えれば、十分お釣りがくるレベルまで値段が下がっていたのだ。
私はスロースターターだが、一旦ハマると脇目もふらなくなる性癖を持っている。犬は使い古した毛布を偏愛する一方、新しい毛布の気持ち良さに気付くとあっさり乗り換え、古い毛布には鼻も引っ掛けなくなる。頑固な犬としての私は、まさにそのようなパターンでPCにのめり込んで行ったのだった。
今から考えると、この長すぎたワープロ時代が自らの手足を縛ってしまっていたことがわかる。私は仕事やミニコミ制作を通じて、手描きイラスト+ワープロ文字のノウハウに熟練し切っており、その技術を頼むあまり極めて保守的(もっと言えば頑迷固陋)な心理状態に陥っていた。頑なにいつもと違うエサや道順、毛布などを拒否する犬に似た心理状態である。
ただ、一応理屈はあった。
「パソコンで出来る程度のことは手作業で十分出来るし、今更一から練習し直す時間があるなら作品制作に当てるべきだ」
Macが流行り、個人向けのパソコンが「イラストにも使える」ことが話題になり始めたのが90年代半ば頃だったと記憶しているが、その頃のPCはそれでもまだまだ高価で(現在に比べれば)性能も低く、例えばイラストに使用するには「PC本体やソフトの代金+PC操作の練習+動作の重さによるストレス」などのハードルが高かった。その頃はインターネットもまだ広まっておらず、私にとってPCは費用対効果の低い印象が強かったのだ。
仕事の上でも「版下作業」と呼ばれるものはまだまだ根強く生き残っており、その技術に過剰に熟達した私は、PCへの乗換えの必要に迫られていなかったせいもあった。
そして時は流れて2000年代に入った。この段階でWindows2000やXPが登場し、PCの価格が一段階ガクンと下がり、それに反比例して性能は上がった。インターネットが広まり、その威力が十分に発揮されるようになってきた。さらに2002〜2003年頃にはPCの価格が半分近くまで下がり、インターネットの常時接続も当たり前の風景になった。
私は2004年の年初め、一念発起して10万ぐらいのノートPCを購入した。この価格であればビンボーな私にもなんとか手が届いたし、性能的にも十分なものだった。PC購入によって節約できる写真整理や資料集め、画材の費用を考えれば、十分お釣りがくるレベルまで値段が下がっていたのだ。
私はスロースターターだが、一旦ハマると脇目もふらなくなる性癖を持っている。犬は使い古した毛布を偏愛する一方、新しい毛布の気持ち良さに気付くとあっさり乗り換え、古い毛布には鼻も引っ掛けなくなる。頑固な犬としての私は、まさにそのようなパターンでPCにのめり込んで行ったのだった。
2007年01月29日
放し飼いインターネット
清水の舞台から飛び降りるほどの覚悟で(?)PCを購入してみたものの、最初の一年間はCGには使用しなかった。写真整理とワープロ、そして主にインターネットに使った。はじめからCGをやらなかったのは、犬としての私が具えた動物的なカンのせいだった。カンは私にこう言った。
「まだやるな」
当時は自分でも不可解だったが、理屈は後から付いてくる。
ともかく私は関心のある分野の各種Webサイトや掲示板の類をじっくり見て廻ることから始めた。慣れてくると徐々に参加してみたりもした。
何か物事を習得しようとする時の私なりの方法論として「まずその分野の雑誌を続けて読んでみる」というものがある。ある分野の雑多な情報を「わかる、わからない」は別として、一通り目を通していく。まず情報のシャワーを浴び尽くしてみるのだ。すると数ヵ月後には、その分野についての基本的な語彙が揃い、一応資料に取り組めるようになってくる。
インターネットはこうした私の方法論のうち、「雑誌を続けて読んでみる」という部分を十分代替してくれるものになってくれた。しかも基本的に無料で!
掲示板の類で交流することも大変勉強になった。世間的には悪名高い巨大掲示板にも参加してみたが、意外なほど素晴らしい出会いがあったりもした。もちろん嫌な目にあったことが皆無とは言わない。しかし、そのようなマイナスを補って余りある利点がネットの世界には広がっていた。
やたらに吠え掛かったりしない限り、犬は巡回先で遊んでもらったり餌をもらったりできるもの。私も何箇所かの巡回先で親切なアドバイスをもらったり、善意に助けられたりして、貴重な経験を積むことができた。
情報収集・交流の経験を積み、喜怒哀楽を味わう内に、私は徐々にネットでの作法を学んでいった。ネットに最低限必要なPCスキル、何がOKで何が不味いか、ネットで自分を表現するとはどういうことか、その魅力、怖さ等等……
一年間に及ぶ放し飼い武者修行の結果、自然な成り行きで私はCGの世界に入ることができ、すぐに作品をネットにアップし始められるようになっていた。
2009年01月30日
アナログとデジタル
二週間ほど前、愛用のノートPCが故障した。購入から二年半。モニターの故障で、まあおそらく原因は「酷使」なのだろう(笑)
ようやく修理を終えて愛機が返って来たのだが、自分用に調整し尽くしたPCの無い二週間、デジタル作品の制作はほぼストップしてしまった。五年前にはじめてPCを購入する以前は、完全なアナログ人間で、もちろん作品も手描きばかりだったのに、もう今となっては「PC無し」の状態ではいろんな制作が滞るようになってしまった。
これを機に(ものすごく遅まきながら)デスクトップPCを導入して2台体制を組むことにした。ここ半年ほどでPCの値段ががくんと下がっており、時期的にもちょうど頃合だと思える。
WindowsXPを積める時代も、そろそろ終盤に差し掛かっているだろう。私は作品制作に様々な種類のフリーソフトを使っているので、急にVistaに乗り換えるのはちょっと困難な状態なのだ。ここで一台新規購入しておき、あと五年ほどは今の制作環境を続けられるようにしておきたい。これまで必要最低限のスペックで制作してきたが、今回はガッツリ制作環境を広げてみよう。
PC無しの間の手遊びに、昔懐かしい「クレパス・スクラッチ」をやってみた。幼稚園や小学校低学年で習うあの技法だ。
1、画用紙一面を様々な色のクレパスで丹念に塗りつぶす。
2、その上から黒でまた塗りつぶす。
3、表面の黒を爪楊枝などで引っ掻いて、描画する。
昔にかえってアナログ制作をやっていると、いくつかCGで使ってみたい手法も思いついた。そろそろ「縁日草子」本格復帰だ。
ようやく修理を終えて愛機が返って来たのだが、自分用に調整し尽くしたPCの無い二週間、デジタル作品の制作はほぼストップしてしまった。五年前にはじめてPCを購入する以前は、完全なアナログ人間で、もちろん作品も手描きばかりだったのに、もう今となっては「PC無し」の状態ではいろんな制作が滞るようになってしまった。
これを機に(ものすごく遅まきながら)デスクトップPCを導入して2台体制を組むことにした。ここ半年ほどでPCの値段ががくんと下がっており、時期的にもちょうど頃合だと思える。
WindowsXPを積める時代も、そろそろ終盤に差し掛かっているだろう。私は作品制作に様々な種類のフリーソフトを使っているので、急にVistaに乗り換えるのはちょっと困難な状態なのだ。ここで一台新規購入しておき、あと五年ほどは今の制作環境を続けられるようにしておきたい。これまで必要最低限のスペックで制作してきたが、今回はガッツリ制作環境を広げてみよう。
PC無しの間の手遊びに、昔懐かしい「クレパス・スクラッチ」をやってみた。幼稚園や小学校低学年で習うあの技法だ。
1、画用紙一面を様々な色のクレパスで丹念に塗りつぶす。
2、その上から黒でまた塗りつぶす。
3、表面の黒を爪楊枝などで引っ掻いて、描画する。
昔にかえってアナログ制作をやっていると、いくつかCGで使ってみたい手法も思いついた。そろそろ「縁日草子」本格復帰だ。
2010年09月30日
厚く御礼申し上げます
9月の集計分で、当ブログに広告を貼っておりますamazonの紹介料が、ようやく支払金額の1500円を超えました(笑)
周知のことかと思いますが一応解説しておきますと、当ブログで本を紹介した際などに、ネット通販のamazonの広告を掲載しております。
この「縁日草子」読者のみなさんが、その広告を介してamazonから本などを購入していただきますと、私には紹介料として売り上げの3パーセントがカウントされます。
その紹介料の累積が、現金ならば5000円、amazon商品券ならば1500円分で、私に支払われることになるわけです。
販売価格が数百〜数千円の書籍の場合、一冊分の紹介料は、まさに神社仏閣のお賽銭程の金額。さらに当ブログで紹介している書籍は、売れ筋とは程遠いマニアックなものばかりとくれば、1500円に達するにも一苦労でありました。
皆さんのご協力で得たこの収入は、新たに資料を購入する際にありがたく使わせていただき、「神仏与太話」に更なる磨きをかけていく所存でございます。
当ブログは数万のアクセスがあるような人気ブログではありませんが、それでも日に150〜200の訪問者の皆さんがあります。記事中のキーワードに自動で反応する仕様の広告に参加すれば、もう少し収入は増えるかもしれないのですが、ちょっと理由があって思いとどまっておりました。
自分のブログが広告だらけになるのは見苦しいということもありますが、「縁日草子」で扱っているような記事に自動広告が貼られると、いわゆる「スピリチュアル」「精神世界」「オカルト」等の分野の書籍広告ばかりがズラズラと並んでしまう可能性が高いのです。
このようなブログを運営しておきながら、こんなことを書くのは滑稽に見えるかもしれませんが、私は「スピリチュアル」という業界が、あまり好きではありません。
書店の「スピリチュアル」な本棚に並んでいる個々の書籍の中には、良質のものも無いでは無いのですが、特にネットでその手のサイトを覗いてみると「どうみてもマルチ商法やがな!」という個人サイトもけっこうあって、精神衛生上、非常によろしくないのです。
自動広告を貼っても、しょせん微々たる小遣い稼ぎにしかならないわけで、それと引き換えに自分のブログが同じ業界に入ってしまう形になるのは、感覚的に受け付けないものがあります。
読者の皆さんの中には「縁日草子」をスピリチュアル的な関心から読んでくださっている方もけっこうおられるかもしれません。それはそれでかまわないのですが、くれぐれもおかしな商法に引っかかったりしないよう、ご注意を!
当ブログで紹介している書籍については、中には「スピリチュアル」に分類されうる本もありますが、私の眼から見て一応「セーフ」なものばかり。
私ごときのお墨付きに何ほどの価値があるかはわかりませんが(笑)、安心して手に取ってもらってけっこうです。
それでは今後とも「縁日草子」をよろしくお願いいたします!