2017年05月27日

大河原邦男だけのMSデザインにあらず

 アニメ「機動戦士ガンダム」、とくに第一作登場MS(モビルスーツ)について、80年代初頭のガンプラブーム当時の旧キットを作り続けている。

 カテゴリ:サブカルチャー

 色々作ってみてあらためて驚くのは、MSという世界観の枠内で、本当に個性的なメカの数々がデザインされていると言うことだ。
 ガンダムはその後も続編が制作され続け、数えきれないほどのMSデザインが生まれて現在に至るが、基本的なフォルムは第一作でほぼ出尽くしていると言っても過言ではない。
 これは、MSのデザインワークが最初期の企画段階から「共同作業」であったことに依るところが大きいだろう。
 通常「ガンダムのMSデザイン=大河原邦男」と言う風に紹介されがちだが、実際はそれほど単純ではない。
 第一作の場合、監督の富野由悠季、キャラクターデザインの安彦良和が、MSデザインで果たした役割も大きい。
 ジオンの一連の水陸両用MSや、人型ではないMA(モビルアーマー)の多くは、富野監督のラフスケッチが元になっていることは、よく知られている。
 一部公開されたものを見てみると、ゴッグやゾック、ゲルググ、ギャン、ジオング、エルメス、ビグロ、ビグザム等は、ほとんどラフの段階で基本構成は出来ており、そのスケッチを元に、立体物としての整合性を大河原邦男が整え、アニメで動かしやすいよう安彦良和が最終調整するという流れがあったようだ。
 中にはアニメ本編には登場せず、後にプラモでだけ発売された水陸両用MSのスケッチもある。
 富野原案のメカは有態に言えば「変」なのが多いのだが(笑)、結果的にはMSの世界観に広がりをもたせているのが興味深い。
 ドムくらいまでの大河原邦男がきっちりまとめたMSデザインだけでも、ストーリー上の必要最小限はクリアーできていただろうけれども、現在に至るまでリファインが繰り返される「素材」としての拡張性は持てなかっただろう。
 絵画でもなんでもそうだが、作品は鑑賞者の中で完成するのであって、作り手側であまりタイトに「描き尽し」てしまうと、受け手の感受性の入りこむ余地がなくなる。
 富野監督はそのあたりの「間合い」の手練れで、ガンダムに限らず作品内に敢えて「こなれの悪さ」「未完成」「不協和音」「余白部分」を盛り込んでいると見受けられることが多々ある。
 受け手が後々まで語り続けたり、創意工夫を誘発されたりする魅力の一端が、そこにあるのではないかと思う。

 以下で、ファーストガンダム登場の「変なメカ」の中でもとくに人気の高い、ジオンの水陸両用MSの旧キットを紹介してみよう。
(続く)
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2017年05月28日

旧キット 1/144 ゴッグ

 ジオンの水陸両用MSプラモ紹介、第一弾はゴッグである。
 アニメ作中でもこのMSが水陸両用一番手だったと思う。
 本来MSは無重力空間での運用を想定した兵器で、ジオンが宇宙空間での緒戦で戦果を挙げたザクも、重力下では十分な性能を発揮できなかった。
 地球圏での運動性能を改良したのがグフであり、ドムであったのだ。
 地球連邦の司令部はアマゾン川流域のジャブローの地下基地に置かれ、攻めあぐねたジオンは、この環境に特化した一連の水陸両用MSシリーズを開発、実践投入した。
 ガンダムを擁するホワイトベース部隊もジャブローの防戦に駆り出されるが、ジャングルでの戦闘専用に開発されたジオンの数々のMS、MAに、苦戦を強いられる。

 例によってこの旧キットも、タイミングさえ良ければ昔と同じ400円で購入可能。
 プレミア価格で買うようなプラモではない。


●1/144 ジオン軍水陸両用重モビルスーツ MSM-03 ゴッグ

 箱を開けた途端、目に飛び込んでくるのは、前後に見事に唐竹割りになったゴッグのボディパーツだ。
 頭の先っちょから胴体、肩アーマーまでが一続きになって、裏表の2パーツ。
 まさにモナカキットである。
 旧キットはどれもモナカ構造なのだが、とくに水陸両用MSシリーズはモナカ度合いが強い。
 形状は大河原邦男の設定画そのものだが、アニメ作中の印象とは少しずれる。
 ゴッグの設定画に二種類あったことは古参のガンプラファンには周知のことだと思うが、一応書いておくとアニメの印象に近いのは安彦良和の手による設定画の方なのだ。
 このキットはモノアイレールの両端が丸くなっていたり、頭部がやや大きかったり、手が短かったりで、プロポーション的に「可愛らしい」印象が強い。
 しかしまあ、いじり出すとキリがないので、今回も素組を基本に、とにかく塗って完成させてみる。
 組んでみると、腕が入れ子構造になっていて伸縮出来たり、手首がボールジョイントになっていたりして、結構工夫が凝らされているのが分かる。
 成型色は黄土色。
 指定色の面積としては濃い茶色の方が多いが、塗装前提なのでこちらの方がありがたい。
 暗い成型色の上に明るい色を塗ると、ムラになったり塗膜が厚くなったりしやすいのだ。

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 唐竹割りのボディパーツの合いが悪かったので、肩アーマーだけは一度切り離して接着し直す。
 その時、微妙に「上、後ろ」にずらして接着することで、ほんの少しだけ腕を長く見せ、頭部が埋まり込んだように見せる効果が得られる。
 この程度は「改造」と言うよりは、基本工作の範囲内だろう。
 塗装もいつも通り、つや消しブラックを全体に吹き付けた後、アクリルガッシュで筆跡を残しながら、彩度を落として塗り分け、極細油性ペン等も使って仕上げている。

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 見本にしたのは大河原邦男による劇場版第二作のポスターで、真っ赤なシャア専用ズゴックが真ん中で四本爪をかざしている例の一枚だ。

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 構造は工夫されているものの、可動範囲はあってないようなキットなので、しっかり塗って素立の見栄えを目指すのが正解だろう。

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 スタイルや可動を求めるなら、HGUC版がある。


●HGUC 1/144 MSM-03 ゴッグ

 とくにゴッグは初期のHGUCなので、価格も安くて良いプラモだ。
 そして意外と素晴らしいのが1/100の旧キットだ。


●1/100 MSM-03 ゴッグ

 こちらは安彦良和の設定画の雰囲気がよく再現されていて、可動も色分けも旧キットにしては出来過ぎていると評判だ。
 私の年代はガンプラブーム当時小学生だったので、値段の高い(と言っても1000円以下なのだが)1/100スケールには中々手が出せなかった。

 おれと同年代のおっさん達よ、あの頃買えなかった1/100は、実はけっこうイケてたらしいぜ(笑)
 子供の頃の思い出に、何かやり残したことはないか?
 千円でおつりがくるから、今こそもう一回プラモ屋に走ってみないか?
(水陸両用MS、続く)
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2017年05月29日

旧キット 1/144 量産型ズゴック

 80年代初頭のガンプラブーム当時発売の旧キットから、ジオンの水陸両用MSシリーズ第二弾、1/144量産型ズゴックの作例紹介である。
 ズゴックについては、以前に一度シャア専用機を作例紹介したことがある。
 ズゴックの場合、シャア専用と量産型の違いは配色のみで、他のシャア専用機、ザクやゲルググのような中隊長マークの「角」はついていない。
 キットも金型は共通で、違いはパッケージと成型色だけだ。
 成型色は、シャア専用は例の「シャアピンク」一色、量産型は青味のあるグレー一色なので、全塗装が前提になる。


●1/144 MSM-07 量産型ズゴック
●1/144 MSM-07S シャア専用ズゴック

 シャア専用の記事でも書いたが、形状自体は良好。
 この世にズゴックの立体物が存在しないゼロの状態、しかも水陸両用MSの人体からかけ離れたプロポーションの再現というハードルがある中、よくこのレベルのものが300円で発売できたものだと感心する。
 異形揃いの水陸両用MS中、最も洗練されたデザインがよく再現されている。
 両手のアイアンクローは開閉選択式。
 先のシャア専用機は両手とも「閉」にしたので、量産機は片手を「開」にしてみる。

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 個人的に、旧キットには今風の塗りはあまりに合わないと思う。
 昔のカラー設定画等を眺めながら、例によってつや消しブラックからのアクリルガッシュ筆塗りで全塗装。
 アニメの色指定より彩度を落とし、水中を潜った時の汚れを意識しながら、ちまちま塗っていく。
 色分けはほぼアニメ設定通りだが、背中の推進器だけ変更。
 設定では上半身と同じ薄いブルーグレーのことろを、シャア専用と同様一段濃い色にしてある。

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 筆タッチや汚し、マーキング等は、シャア専用のときに「ちょっとやりすぎた!」と感じたので、今回は大人しめに。

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 このズゴックも、色分けや可動、プロポーションが大幅に改良された初期HGUC版があり、価格もさほど高くない。


●HGUC 1/144 MSM-07 ズゴック
 旧キットに特段の思い入れのない堅気の衆は、やはりこちらを選ぶのが順当だろう。

 そして前回記事のゴッグ同様、当時発売の1/100旧キットも、実はかなり出来が良い。


●1/100 量産ズコック
●1/100 MSM-07S シャア専用ズゴック
 ポリキャップ未使用、プラ素材の軸可動ながら、爪の開閉も腰の回転もありで、色分けもほとんど成型色で再現できている。
 さすがにプロポーションは今風のカッコよさではなく、ちょっと「パンツデカすぎ」な感じはするけれども、逆にその方が二足歩行する巨大メカとしてはリアルという見方もできるだろう。

 現行のガンプラではさらに上位モデルとして1/144ではRG、1/100ではMGのズゴックが発売されているが、品質の高いことは十分承知しているけれども、「私の思うプラモ」とはズレるのである。



●RG 1/144 MSM-07 量産型ズゴック
●RG 1/144 MSM-07S シャア専用ズゴック
●MG 1/100 MSM-07 ズゴック
●MG 1/100 MSM-07S シャア・アズナブル専用ズゴック

 水陸両用MSが活躍したアニメのジャブロー編では、更迭されていたシャアが再びガンダムの前に立ちはだかるシーンが印象的だった。
 後年、安彦良和によって描かれたマンガ版では、シャアが地元の原住民部族を味方につけ、巨大地下基地建造で環境を破壊する連邦を打倒するために共闘する描写がある。
 このあたりは数々の「政治劇」をマンガで手掛けてきた安彦良和ならではの新約で、大変面白い。
(続く)
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2017年05月30日

旧キット 1/144 アッガイ

 80年代初頭発売の旧キットから、ジオンの水陸両用MSシリーズ第三弾、1/144アッガイの作例紹介である。 
 ガンプラブーム当時、小学生だった私はゴッグと量産型ズゴックは組んだ覚えがあるが、このアッガイと後で紹介するゾックは、確か作っていない。


●1/144 MSM-04 アッガイ

 例によって素組みしてみる。

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 チョコレート色一色の成型色で、プロポーションが少々人体寄りではあるけれども、アッガイのデザインはよく再現されている。
 このキットもアッガイの立体物第一弾で、これがあったからこその以後の立体物である。
 今の眼でプロポーションの欠点をあげつらうのは良くない。
 旧キットなので、可動はあってないようなもの。
 股関節はボールジョイントだが、プラ製なので一瞬で摩耗してしまう。
 膝関節、足首関節も緩いので、いっそ気に入った角度で固定にしてしまった方がいいかもしれない。
 右手の爪は伸縮可能だが、組み立ては物凄く難しい。
 そう言えば、小学校の頃の友人が作ったアッガイは、爪を出した状態で接着していたことを思い出す。
 あれは多分、組み立てに失敗したのだなと、時空を超えて今更のように気付いてしまった(笑)
 例によって例のごとく、つや消しブラックからのアクリルガッシュ筆塗り、極細油性ペン仕上げをやってみる。

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 爪とランドセルはちょっと青すぎたか。。。
 もう少しグレー寄りにすればよかった。

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 右手の爪は一応伸縮可能には出来たが、今の私でも「開」の状態には出来なかった!
 これ、正解はどう組み立てるんだ!?

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 ゴッグ、ズゴック同様、アッガイについても、もう一つ大きい1/100の旧キットはレベルが高い。
 色分けは不十分だが、腕の伸縮や爪の開閉、プロポーションは、1/144から大幅に改良されている。


●1/100 MSM-04 アッガイ

 現行のHGUC版は、たぶんこの1/100の方を下敷きにしているのだろう。


●ガンプラ HGUC 1/144 MSM-04 アッガイ

 これも良いキットなのだろうけれども、私の感覚では値段がちょっと高く、自分で作り込む余地が少ない気がする。

 旧キット1/144アッガイ、ガンプラ創成期らしく色々実験的な試みが盛り込まれていて悪くなかった。
 でも、正直組み立てがちょっとしんどかった(苦笑)
(続く)
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2017年05月31日

旧キット 1/144 ゾック

 80年代初頭発売の旧キットから、ジオンの水陸両用MSシリーズ第四弾、1/144ゾックの作例紹介である。


●1/144 MSM-10 ゾック

 定価600円!
 今の感覚だとこれでも十分安いのだが、ガンプラブーム当時はとんでもなく割高に感じた。
 何しろ主役機ガンダムの300円がスタンダードな値段設定のシリーズである。
 600円と言う定価は、1/144のMS単体では最高額で、他にはジオングとガンタンクしかない。
 ジオングは主人公アムロの永遠のライバル・シャアの乗機で、ガンダムと相討ちになったのが印象的な「ラスボス」だ。
 そしてガンタンクは「連邦のV作戦」の僚機で、TVシリーズを通じてガンダムの支援機として活躍した。
 この二機なら、サイズの大きさから多少高くなっても納得だし、私も子供の頃、両方とも作った。
 しかし、ゾックは……
 変なのが揃っているジオンの水陸両用MSの中でも、飛び抜けてヘンテコである。
 今現在、絵描き目線でデザインを見ると、他の水陸両用と同じく、魚類や甲殻類や爬虫類、昆虫等の水棲生物の形態をうまくミックスし、さらに「潜水艦」というミリタリー要素まで盛り込んでいるのは、素直に凄いと思える。
 そしてこのデザイン、ほとんど富野監督が描いたスケッチそのままである。
 監督、凄い!

 いくら変なデザインでも、「作中でガンダムを苦しめた強敵」というストーリーがあれば、多少高くても購入意欲は湧いただろう。
 しかし、ゾックの場合は限りなく「一発ギャグ」に近いMSだったのだ。
 当時の記憶を元にTVアニメ作中の「活躍」を再現してみると、以下のようになる。
(多少記憶違いはあるかもしれないが、大筋では合っているはずだ)
 ホワイトベースを追撃するシャアの部隊に、水陸両用の試作MSであるゾックが補給される。
 およそ身動きできそうにない形状に、疑問を感じるシャア。
 ゾックと共に配属された操縦士は、戦艦並みの強力な火力性能を力説する。
 ジェット噴射によるジャンプ移動や、素早いモノアイの動きをアピールして見せるが、シャアの疑問は晴れないままだ。
 そして実際の戦闘になってみると、ゾックはその火力を発揮する間もなく、ガンダムのビームライフル一発で沈んでしまう……
 登場するのはほんの数シーンで、演出上も完全に笑かしにかかっている「ネタ扱い」だったと記憶している。
 私を含めた当時の子供たちのゾックの印象は、「目の動きが素早いだけが取り柄のやられメカ」だったのだ。

 そのゾックが、1/144ガンプラ最高額!?
 ちょっとありえないっす!!

 ガンプラにハマり切っていたブーム当時ですら、小遣いの乏しい小学生は(少なくとも私の交友範囲では)手を付けていなかった。
 主に買っていたのは、たぶんシリーズコンプリートを目指すような年長のファン層ではなかったかと思う。

 よって、今回が私の「人生初ゾック」である。
 ゾックの背後に「磯野家先祖代々」みたいに水陸両用仲間が描かれた箱絵をしばし眺めた後、中身を確かめる。
 箱を開けると、そこにもうゾックがいる。
 前後に豪快に唐竹割りになった胴体パーツは、1/144ガンプラの中でも最大クラスだ。
 この二つを貼り合わせただけでも、誰がどう見てもゾックが出現するだろう。
 モナカキットの中のモナカキット。
 キング・オブ・モナカである。
 モノがゾックだけにネタっぽく紹介しているけれども、形状自体は極めて良好で、今の眼で見てもよくできている。
 さすがブーム当時の最後発モデルである。
 そのまま組んでも良かったのだが、今回はけっこう改造してしまった。
 実は二年近く前の私のプラモ再起動の初期に作り始めたのがこのゾックで、その時はまだ「素組み、筆塗り」のスタイルが定まっていなかった。
 昔の悪い癖で切り刻んでしまい、袋小路入り込みかけていたのだが、他の旧キットを素組みするうちに吹っ切れ、この度やっと二年越しで完成させることができたのだ。
 塗装前の状態で、改造個所を紹介しておこう。

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 足元から見ていこう。
 まず市販の関節パーツで足首の左右スイングを加えることで、開脚と接地を改善している。
 そしてウエストの部分で一旦切り離し、中に関節パーツを仕込むことで、胴の回転、前後スイングが可能になった。
 さらに、モノアイレールを含む頭部(いわゆる「頭」じゃないけど)を一旦切り離し、中にガシャポンカプセルを収納することで、モノアイ周辺に立体感を付けた。
 まあ、やっただけのことはあったけれども、我ながら「なぜゾックにそこまで」という感想は残る。
 素組みした場合からそれほど外見が変化したわけでもないので、正直、いらん改造だったかもしれない(笑)

 不必要な改造とは言いながら、色々いじってみたおかげで、ゾックと言うヘンテコ一発ギャグMSに感情移入はできた。
 私の絵や物作りに何らかの取り柄があるとするなら、それは技術面ではなくて、「役作り」「感情移入」という制作プロセスにある。
 改造しながら深く妄想してみた結果感得したのは、戦果を挙げられなかった試作MSの悲哀と言うか、思い入れたっぷりだった操縦士への共感と言うか……
 頭の中で中島みゆきの歌声を再生しながら、いつものごとくつや消しブラックからのアクリルガッシュ筆塗りである。
 アニメの設定色を踏襲しながら、彩度を落とし、筆跡を活かしながら明暗を付けていく。
 デカくて表面積が極めて広いので、普通に一色で塗るだけでは間延びしてしまうのだ。

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 今回マーキングは無し。
 全体に明暗を付けた時点で「十分いい感じ」だと判断した。
 絵でもなんでもそうだが「やりすぎ」は後悔することが多い。
 時間を置いて眺めながら、「ほどほど」とか「引き際」の見極めが肝心だ。

 ゾックのデザインの特徴は「前後対称」で。前から見ても後ろから見ても同じ姿になっている。

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 モノアイパーツが二つ付いていたので、今回は前後で別位置に接着してみた。
 けっこう「表情」ができる。

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 腕関節はキットのままでもかなり可動が多い。

 最後ににジオンの水陸両用MSシリーズ集合写真。
 ゾックは頭一つ大きく、圧倒的なボリュームだ。

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 他のMSに比べてあまり模型化の機会に恵まれていないゾックだが、現行のHGUC版では発売されている。
 ただ……


●HGUC 1/144 MSM-10 ゾック

 定価で2000円超え!?
 旧キット換算だと、1/144ガンダム7個分以上!?
 憧れだった1/60ガンダムが買える値段!?
 デティールや可動充実、色分け完璧なのは分かるが、あのゾックに(以下略)





 ともかく、アニメに登場するジオンの水陸両用MS1/144旧キットシリーズ、これにてコンプリート!
posted by 九郎 at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | サブカルチャー | 更新情報をチェックする