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2024年10月02日

カテゴリ「教養文庫」

 子どもらの成長とともに、自分の頃とは学校で教わる内容がけっこう変わっていることに気付く。
 長男が高校に入って「歴史総合」という科目を知ったのだが、世界各国が交錯し始める近代化の過程を横に繋ぐ内容で、けっこう良いと思った。
 私が小中高の頃、「歴史」と言えば小中ではほぼ「日本史」しか習わず、それも江戸時代までが精々で、近現代は少し触れる程度でしかなかった。
 高校に入ってからようやく「世界史」を習ったが、各地域の古代から近世くらいまでをバラバラになぞる感じで、ちょっとピンと来なかった。
 最近の高校の社会科では、まず「歴史総合」で現代につながる各国の近代化を概観し、それを下敷きに地理や歴史、公民的な内容を更に掘り下げていく流れになっているらしい。
 大変わかりやすく合理的で、社会科だけでなく現代文の文明批評や、もちろん芸術科、そして理科に対する理解も深まるだろう。
 とても良い構成で、「今の高校生はうらやましい!」と思った。

 個人的にここ数年、あらためて美術史を学び直していたタイミングの中、子どもの「歴史総合」の教材をチラ見して、俄然世界史にも興味が広がってきた。
 学生時代以降、自分の興味のテーマを一点集中で掘り下げるスタイルが基本になっていたが、「浅く広く」の楽しさもわかってきた。
 良い機会なので視野を広げてみたいと思い、まずは「何から読んだら良いか」から物色し始めてみた。

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https://amzn.to/3AVMj0i
●『世界史読書案内』津野田興一(岩波ジュニア新書)
 岩波ジュニア新書は入門書の宝庫です。
 とりあえず『世界史読書案内』からお勧め。
 読みやすい歴史関連書レビューと世界史概観の両立。

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https://amzn.to/4dThWWU
●『ぱん歴 創刊準備0号』栗林佐知 鱶御前 くりりん・もんろー(けいこう舎)
「いっぱん人の いっぱん人による いっぱん人のための歴史お勉強本レビュー誌」 略して「ぱん歴」創刊準備0号。
 前掲『世界史読書案内 』津野田興一(岩波ジュニア新書)で紹介されている本を、実際に全部読んでみた方々が、さらにレビューを書いた一冊。
 元になった本とは別角度から紹介されているので、こちらで興味をひかれた本も多数あり。
 共感したので私も独自に読書、お勉強を続けます。

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●『現代評論キーワード講義』小池陽慈(三省堂)
 分類としては学習参考書になるのだろうか?
 アニミズムから始まり、世界史と思想の流れをなぞりつつ頻出キーワードを解説し、それぞれの参考図書も紹介されている。
 学生時代にこの本を読みたかった……
 特に素晴らしいのは、近代の人権に対する考え方をゆるぎなく抑えてある点だ。
 半端な知識のコレクションで優生思想やファシズムに陥ってしまわないよう細心の注意が払われているらしく、著者の確かな教養と良心が感じられる。


 この三冊を主なブックガイドに、このカテゴリ「教養文庫」では、幅広く歴史や思想等を概観できる本をレビューしていきたい。
 中高生から一般にかけて、なるべく手軽に入手し、無理なく楽しめる本を中心に紹介していく。
 ぼちぼちお付き合いを。
posted by 九郎 at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 教養文庫 | 更新情報をチェックする

2024年10月11日

ただ教養を積み、悪い芽を摘む

 夕方、子供らと本の音読タイムをとっていた時期があった。
 それにむけて何か良い本がないかと、時間を見つけては書店でさまよい、あれこれ手にとった。
 書店での本探しは、結果として買う本が見つからなくとも「クリエイト」で、結局獲物無しでも「良い時間過ごしたな」と思えたものだ。

 サン・テグジュペリ『星の王子さま』を読んだこともあった。
 2020年代に入り、コロナ禍とともに世界中でファシズムが話題にのぼり始めたちょうどその頃、例の「バオバブ」のくだりを読んだ。
 放置するとたちまち巨大化して小さな星を破壊する悪い植物の種。
 決して楽しい作業ではないが、悪い芽を日々丹念に摘み続けることの大切さ。

 読みながら、慄然とせざるを得ない気がした。

 自国中心や人種差別、優生思想は、その「わかりやすさ」故に、容易く人の心を扇動し、腐らせ、社会を破壊する。
 では「悪い芽を摘む」ことに相当するのが何かと言えば、子どもたちや若者に「教養」を伝え続けることしかないだろう。
 基本的な日本語の読解を身に付け、人権を知り、歴史修正や似非科学、優生思想に引っかからないで欲しいということで、子どもらだけでなく、私もぼちぼち読書を続けている。

 倦まずたゆまず教養を積み続け、悪い芽を摘み続けるのだ。




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●『人類の長い旅―ビッグ・バンからあなたまで』キム・マーシャル 著、藤田千枝 訳(さ・え・ら書房)
 本書は83年刊なので内容的には古い面もあるが、翻訳の日本語が素晴らしく、シンプルなタッチの挿絵が親しみやすい。
 小中学生にも読める「進化」「宇宙史」「生命史」テーマの本としてはいまだに価値が高く、図書館に所蔵されていることも多いはずだ。
 ビッグ・バンから各種原子が生成し、宇宙が展開し、銀河の中のほんの一点の太陽系、その中の極小パーツ地球、そしてそのほんの表面部分での生命進化が、平易にドラマチックに語られる。
 章が進んで人類史の範囲に入ると、解説は加速的に詳細になる。
 今読むと、人種差別や優生思想に繋がらないよう、細心の注意が払ってあるのがよくわかる。
 とくに「進化」というテーマを扱う場合、それを科学的に間違った認識で悪用すると、容易く差別や選民になってしまうのだ。
 著者、訳者の確かな良識が感じられる。





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●『ともに学ぶ 人間の歴史』(学び舎)
 中学社会歴史的分野で、有名進学校も使用する文部科学省検定済教科書として、一時話題になった。
 受験向けに高度な内容まで詰め込んであるのかと思いきや、内容はむしろ厳選してあり、記述は簡潔。
 科目に合わせて編集してあるが、「世界史の中の極東アジア列島」という構図が理解できるよう、内外を往還しながら平易に語ってある。
 巻頭近くに載っている時代区分図から北海道と沖縄が別立てになっており、「日本=大和」「日本は単一民族」という見方をサクッと相対化してあるのがもう既に素晴らしい。
 国内では早い段階から「民衆史」の解説があり、「少数の有名人物が切り開く歴史」という、ありがちな誤解に陥らないよう配慮してあるように感じる。
 そして私たちの世代の学校教育では流されがちだった「近代化以降」に全体のページ数の半分程度が割かれており、現代に歴史を学ぶ意味はまさにここにあることが明確になっている。
 大人が読んでも知的好奇心を刺激される通史である。





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●『10歳から読める・わかる いちばんやさしい日本国憲法』
 日本国憲法は読んでみるとさほど難解ではなく、分量も多くない。
 憲法は社会を構成する基本中の基本なので、社会科学習の際にまず最初にあたっておくと、すっきり一本筋が通り、理解しやすくなる。
 私自身は小六の頃、写真や脚注がたくさん入った『日本国憲法』を読み、内容をノートに絵解きしたりしていた記憶がある。
 うちの子どもら(当時小中学生)と読むためにあれこれ検討した結果、原文と対照して平易に図解してあるこちらの一冊にした。
 前書きから「憲法は国家権力を縛るもの」という大前提が示されており、筋が良い。
 解説では明治憲法との比較がよく出てくるのだが、子どもらは先に『はだしのゲン』を読み込んでいるので、「基本的人権が守られない戦前の世の中」のイメージがしやすい模様。
 改めて思うが、公教育で扱うべきは「道徳」ではなく「基本的人権」であり、『日本国憲法』は近代人権思想の一つの精華なのだ。
posted by 九郎 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 教養文庫 | 更新情報をチェックする

2024年10月19日

再読、近代日本文学

 子供が成長するごとに、昨今の学校教育の変化を知る。
 高校国語では評論が中心になり、とくに理系では選択の関係で小説をほとんど読まなくなると言う。
 理系とは言え、文学軽視は反知性への第一歩であると考えるので、補完の意味でこの一冊を入手。

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●『名指導で読む 筑摩書房なつかしの高校国語』(ちくま学芸文庫)
 我々からすれば中高生に「必須」と思える『羅生門』『夢十夜』『山月記』等の作品を、豊富な解説とともに読める。
 小説編で取り上げてあるのは芥川龍之介、夏目漱石、中島敦、太宰治、森鷗外、魯迅。
 随想編、評論編、詩歌編と合わせて、近代以降の日本を代表する作者・作品を、厳選して掲載している。

 全編を通底するテーマは、やはり「日本の近代」ということになるだろう。
 自力の産業革命や市民革命を経ないまま、武士階級内のクーデターから西欧文明を無理矢理接ぎ木した明治維新後の日本。
 封建社会から「近代化」の使命を帯びていきなり西欧文明の真っただ中に飛び出した若い森鷗外、夏目漱石の戸惑いと苦闘は、思春期の若者の心の発達ともシンクロする。

 続く随想編、評論編も読みごたえがある。
 よく言われる「国語力」「読解力」は、普段から様々な話題を幅広く、文法的に正確に読み書きする習慣と能力だ。
(「話す、聞く」ではなく「読み書き」であるところがミソ)
 中学生くらいまでは児童文学でもジュニア小説でも何でもいいから、好きな本をガンガン読んでいれば読解力は伸びる。
 マンガでも、読んでいるのといないのとでは全く違う。
 高校以上になるとそれだけでは歯が立たなくなるので、近代日本文学の書き言葉を読み、論説を読み書きする習慣をつけ、文字情報、論理、抽象概念で頭の中を再構築し、近代化する必要あり。
 それは対面会話でのコミュニケーション能力とは、全く種目が違うのだ。

 そして詩歌編。
 この分野、昔からほとんど接してこなかったので、この機会に。


 昔の高校現代文教科書で近代日本の主要作家を再読するうちに、文学史についてあまりに知らないことに気付いた。
 とりあえずとっかかりだけでもと、うちにある高校生用の学参を開いてみる。

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●『早わかり文学史』出口汪(語学春秋社 中継新書)
 文学史学習というと、国語便覧に載っているような解説と年表、図版だけでは、社会科の試験勉強のように覚えるしかない印象がある。
 そこから一歩踏み込み、明治以降の文章表現の変遷を、一続きの物語として追えるのが良い。
 便覧情報と個別の作家・作品解説への橋渡しと言おうか。
 著者は現代文の受験参考書で有名だが、近代日本文学ファンぶりが際立つ一冊で、受験向けの「まとめ」が要所に挿入されているが、むしろ各作家・作品の紹介が楽しくてたまらない雰囲気が伝わってくる。
 とくに鷗外と漱石については一章を割いて詳述してあり、高校生の頃『舞姫』や『こころ』の抜粋を読んだ時に持ったような違和感に対し、その原因を時代背景や作家の置かれた状況から解き明かしてくれる。
 あらためて、近代日本文学を読み返したくなるブックガイドになっている。
posted by 九郎 at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 教養文庫 | 更新情報をチェックする

2024年10月21日

再読、『論語』『孫子』『唐詩選』

 子育ては自分の勉強のし直しの良い機会。
 古典については、中高生くらいなら十分に読みやすい角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシックスをよく開いている。
 中国古典の入口として良かった三冊を紹介してみよう。

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●『論語』(角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシックス)
 古典を読む場合、どちらか言えば先に中国古典を読んだ方が良いように思う。
 日本古典の書き手は、基本的に中国古典を学び、諳んじ、その下地の上に作品を成立させているからだ。
 一冊目としては、『論語』がものすごく良かった。
 あくまで抜粋であるが、有名どころはだいたい採録され、原文、書き下し文、平易な訳が掲載されており、音読にも向いている。
 豊富な図とともに周辺情報まで含めた解説にページをとってあり、孔子入門、古代中国入門にもなっている。
 読み進めるうちに古代中国のイメージが更新されるし、孔子やその弟子たちのキャラクターが生き生きと伝わってくる。
 日本や中国の古典を学ぶ時、最初に『論語』を通っておくと、後世への影響が多大な儒教思想の出発点なので理解の基礎になり、「学ぶ」ということの姿勢が正される。

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●『孫子・三十六計』(角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシックス)
 理想を追う『論語』の教えを、国家間の戦争という避けられない現実の中で実践するためのリアリズム、その一つの解答が『孫子』ではないだろうか。
 顕れ方は一見正反対だが、「表裏一体」と解釈するのもありだと思う。
 日本史上の合戦譚を読み解く上でも非常に参考になる。
 どうしても「情緒」で戦争をとらえがちな日本で、古代中国由来の身も蓋もないリアリズムの戦争を、徹底してやってしまった者が勝っている感がある。
 戦上手で知られる源義経、楠木正成、雑賀孫一、高杉晋作あたりはたぶん似たようなタイプで、空気を読まずに兵法を徹底できる奇人たちだったのかなと思った。

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●『唐詩選』(角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシックス)
 こちらはあまり音読向きではなく、中学生くらいだと通読するのもかなりキツいかもしれない。
 詩の部分はもちろん音読で楽しめるのだが、付してある解説部分が完全に書き言葉で、中国の地名や官職名がいっぱい出てくる上にほとんどルビ無しなのが結構つらい。
 しかし頑張って通読すると、文章表現に関する中国文化の担い手がどういう人々であったのかが、じわじわ理解できてくる。
 中国では長らく詩の作り手の主力は、先例を学び尽くして過酷な科挙を突破し、文書作成能力に優れた官僚であった。
 そして多くの場合、官僚の中でも地位を上りつめた者ではなく、どこかで挫折したり不遇であった者が、優れた作品を残している印象がある。
 中島敦『山月記』に描かれる李徴は、本書に採録されるような著名な詩人に届かなかった、「裾野」の中の一人であったのだなと、今更のように合点する。



 中世以降の日本古典、明治以降の近代文学においても、「幼少から厳しい知的訓練を受けたエリート」という層は、書き手の主力であり続けたのではないだろうか。
 科挙も近代日本の学校制度も、主要な目的の一つは「国家を担う文書作成エキスパートの養成」であったが、文学はそこからこぼれ落ちた徒花という見方もできそうだ。
 国家に尽くすために選抜された若い知的エリートと、その枠からはみ出す個性・才能というのは、古くて新しいテーマなのかもしれない。
posted by 九郎 at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 教養文庫 | 更新情報をチェックする

2024年10月22日

再読、『枕草子』『源氏物語』『小倉百人一首』

 今年のNHK大河『光る君へ』は紫式部が主人公。
 もう一方の主人公・藤原道長の生涯を描く政治劇であると同時に、清少納言も登場して文学の在り方を問うドラマになっている。
 作中でも重要テーマとして出てくる『枕草子』『源氏物語』は、中高生の頃読んだ赤塚不二夫の描いたマンガ古典シリーズのものが記憶に残っている。(同じ頃、与謝野晶子訳の『源氏物語』を通読したはずだが、残念ながらほとんど覚えていない)
 良い機会なのでともにビギナーズ・クラシックスで再読してみた。

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●『枕草子』(角川ソフィア文庫ビギナーズクラシックス)
 日本古典の一冊目には、やはり『枕草子』を推したい。
 一段ごとの完成度が高く、読みきりになっているので手にとりやすい。
 いまさら言うまでもないが文才は凄まじく、時代とともにありがちな随筆というジャンルで、千年経った今でも言葉の端々が尖って見えるのは驚異だ。
 才能・センスとは、「そこにある面白さを見つけ、的確に言語化すること」で、そこの凄みは古びないということなのだろう。
 背景情報が解説で補完されており、きらびやかな本文が、実は哀しみに裏打ちされていると知ることで、一層味わいは深くなる。


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●『源氏物語』(角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシックス)
 全編ではなく抜粋だが、それでも500ページ超。
 有名エピソードはほぼ網羅されており、要所をおさえた詳しい解説付きで原文を音読できるのが、すごく良い。

 久々に読み返してみると、意外に「政治」の要素が強いと思った。
 主に描かれているのはもちろん「恋愛」だが、その裏には常に政治が貼りついているのだ。
 今年の大河ドラマは、『源氏物語』の「男女の恋情を通して見た政治劇」という要素を、よく再現している感じはする。
 そして政治闘争や恋愛を続ける面々の、なんと教養に溢れていることか。
 貴族は中世日本の官僚で、先例の学習と文書作成のエキスパートであるからこそ、そのサロンの中で「文学」が吹きこぼれてくるのだろう。

 今読み返すと、三十過ぎた光源氏はだんだん妖怪じみて見えてくる。
 源氏死後は、大きくなりすぎた源氏の業の容量を遠心分離して二つに分けたような、薫と匂宮の物語が紡がれる。
 このあたりも物語の型として非常に興味深く、紫式部の抱えた「書くしかない心の鬼」も仄見えてくる気がする。
 ラストはどこまでも燃え残る業からの解脱のイメージであろうか。

 全くタイプの違う書き手が同時代に対峙し、両方の作品が千年経っても残り、いまだに毒を放っているのはなんという奇跡であろうか。



 日本古典の入り口と言えばもう一つ、『百人一首』がある。
 角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシックスにも収録されているのだが、ここではカラー図版の豊富な学習参考書から一冊ご紹介。
 このカテゴリでは度々学参を紹介している。
 評価の荒波に揉まれるこのジャンルで版を重ねている本は、質が高く、そのわりに価格も安いものが多いのだ。

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●『原色 小倉百人一首』(文英堂)
 オールカラーで一首ごとに関連する風景、動植物等を紹介してあり、色彩豊かに和歌の世界をイメージできる。
 音読むけに読み仮名がふってあり、作者、内容、語句や文法の解説も行き届いている。
 入門にも最適だし、そこから読み込んでいくのにも十分耐える内容だ。
posted by 九郎 at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 教養文庫 | 更新情報をチェックする