blogtitle001.jpg

2006年09月24日

お彼岸

 昨日は秋分の日でお彼岸の中日、夕日が真西に沈む日だった。
 いよいよヒガンバナも盛りを迎えようとしている。

higan-01.JPG

 大和葛城の里は、この時期ヒガンバナが素晴らしい。

higan-02.JPG

 二上山から葛城・金剛山にかけての山麓は、五木寛之の小説「風の王国」の舞台にもなった場所で、役行者ゆかりの地域でもある。秋の田園風景は懐かしく、どこか怖いところもある。

 続きを読む
posted by 九郎 at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 葛城 | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

葛城二上山

 一年ぶりに葛城の里を散歩してきた。
 前回はちょうどお彼岸の時期だったが、今年は二週間ほど遅く。
 
nijo-01.jpg

 続きを読む
posted by 九郎 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 葛城 | 更新情報をチェックする

2007年10月11日

当麻寺

nijo-08.jpeg


 当麻寺へは、近鉄南大阪線の当麻寺駅で下車、20分ほど歩くと到着することができる。
 駅のすぐ近くには中将姫伝説にちなんだ「中将餅」のお店がある。小ぶりのヨモギ餅にたっぷり漉し餡ののったものが二つと、お茶のセットで300円。参拝の帰りに一休みするのにちょうど良い。

 近鉄南大阪線の二上山駅を下車、遊歩道を南に辿って行くと、葛城の里の田園風景を楽しみつつ、当麻寺に参拝することができる。秋のお彼岸の時期なら、こちらのコースの方がお勧めだ。二上山駅のすぐ近くの踏み切り斜面が、全体に朱に染まる程のヒガンバナの群生地が見られるし、田んぼを通る遊歩道でもそこここで見事な群生を楽しめる。
 今回、私はこのコースを散歩した。

 途中の「道の駅」では、豆腐製品を中心とした物産店もあった。
 どれも美味そうだったが、こんにゃくを割り箸に差して煮込んだものが100円で売っていて、我慢できずに一本購入。
 座って舌鼓を打っていると、隣に幼い兄弟が腰掛けた。
 お兄ちゃんが手にした煮込みこんにゃくをフーフーして、弟に一口かじらせてあげている。残念ながら幼すぎる弟はこんにゃくは噛み切れず、小さな歯型がついただけだったが、味は十分楽しめたことだろう。
 続きを読む
posted by 九郎 at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 葛城 | 更新情報をチェックする

2007年10月13日

折口信夫「死者の書」

 当麻寺から帰ってきて、折口信夫「死者の書」の文庫本を押入れの奥から引っ張り出し、読んでみた。


 私が持っているのは古い中公文庫を古書店で入手したもので、「死者の書」と「山越しの阿弥陀像の画因」が収録されている版。現行の文庫版とは構成が違うようだ。

 ずっと昔入手して以来、読みたい読みたいと思いながら、今まで手を出せずにいたが、先週当麻寺から帰ってきてから手にとってみると、すーっと自然に読み通すことが出来た。二上山麓の空気が作品の持つ雰囲気と同期して、やや難解な作品の通読を助けてくれた。

 死者のヨミガエリから語り起こされる物語は、冥く、濃密だ。

 二上山に沈む夕日
 非業の皇子の墓場
 修験者の招魂
 憑かれた姫
 山越しの阿弥陀
 当麻曼荼羅

 ばらばらに紡がれた伝説の糸の一本一本が、ある日姫が山の端に見た幻想を軸に、一つの刺繍に織り上げられる。織り上げられた作品は、著者によって読み替えられた独創ではある。しかし二上山麓の空気を実際に感じてみると、どうしてもこの物語こそが伝説の真相で在ったと思えてならなくなってくる。

 「した した した。」

 作品冒頭に描かれる地下水の滴りとともに、死者の思いがむっくりと起き上がってくる。二上山の雄岳と雌岳の狭間に、よみがえった死者が重なって映る。
 かつてこんなことがあり、今もそれは続いていると、思えてならなくなってくる。
 
 今後も折にふれて読み返したくなるであろう、大切な作品になった。

nijo-08.jpg


 折口信夫「死者の書」は、ネットの青空文庫で読むこともできるので、紹介しておこう。

「死者の書」
「山越しの阿弥陀像の画因」

 紙の本がよく似合う作品ではあるけれど。
posted by 九郎 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 葛城 | 更新情報をチェックする

2008年09月26日

竹内街道

 お彼岸の中日、葛城二上山へ続く竹内街道(たけのうちかいどう)を歩いてきた。
 お彼岸の二上山と言えば、東側にあたる大和側から日没を臨む方角、山麓の当麻寺を参拝する方角が素晴らしいのだが、今回は思う所あって逆方向から辿ってみた。

 近鉄南大阪線、上ノ太子駅下車。東を望むと、モコモコと隆起した二つのふくらみが目に入ってくる。

n001.jpg


 続きを読む
posted by 九郎 at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 葛城 | 更新情報をチェックする