まずは全体像。
(以上2枚はクリックすると画像が大きくなります)
結局、「鉄甲船」とは言いながら、鉄の質感は無しになってしまいましたが、それなりに雰囲気のある出来になったのではないかと思います。
プロポーション的には「もし鉄甲がチョロQになったら」という感じですね。
鉄砲狭間は本来なら穴をあけた方がいいんですが、今回は「夏休みの工作」ということで、ごく簡単にバルサシートを四角にカットしたり、穴あけパンチで円く切り抜いたりして張り付けてあります。
構造が分かりやすいように、もう少し上の角度から一枚。

図面を引かずにその場のノリで作ってしまったので、参考のためにそれぞれの方向からも撮っておきます。




メンテナンスと収納のために、上部構造は脱着式です。

安宅型軍船は、戦闘時は帆柱を収納していますが、通常航行では帆走します。

織田家の家紋をネットで拾ってプリントアウトし、張り付けただけなので、ちょっと手抜きです!
構造が複雑で防水加工が困難なのと、船体がかなり重くなったので、今回は水に浮かべるのは無し。
試してませんが、たぶん浮きません(苦笑)
こういう船の工作は、形は船ですが実際には木材の浮力のみで浮かばせる筏式です。
浮かばせるためには船底の部分をもっと大きくしないと無理ですね。
前に作った普通の海賊船と共に撮ってみます。

信長は世界征服妄想を持っていたふしがあるので、もしかしたらこういう情景も思い描いていたかもしれません。
まあ、安宅型軍船は主に陸地からさほど離れていない近海部を航行することが前提になっており、鉄甲船の場合は特に航行性能自体は悪くなっていたでしょうから、実現の可能性は低いと思います。
模型ではないので資料的価値は全くありませんが、安宅型軍船の基本構造や雰囲気ぐらいはお伝えできる物になったのではないかと思います。
制作時間はゆっくり作って16時間くらいでしょうか。
ボンドやニスの乾燥待ちも必要なので、一日2~3時間で一週間から十日は必要だと思います。
夏休み最後の一日で作ってしまうのは物理的に不可能!
けっこう楽しかったので、今後も折を見て船の工作は続けたいです。
徐々に精度を上げて、戦国軍船の「模型」に近づけていってみたいですね。
【追記】
これ以外の夏休みむけ船の工作キットについて、まとめ記事を書きました。
夏休み 船の工作キット紹介