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2006年08月14日

音遊び「念仏和讃」

 お盆の時期になると「私の民族音楽」である念仏和讃を思い出す。
 私の家はお寺ではないけれども、祖父が浄土真宗の僧だったこともあり、子供の頃から勤行には親しんできた。とくに親鸞作の和讃は、いくつかが日常勤行の中に組み込まれており、漢文のお経に比べてなんとなく意味がわかりやすいように感じた。
 盆暮れに父方の親戚が集まって、みんなで合唱するのはけっこう面白かった。何によらず、親しいものが声張りあげて唱和するのは楽しいものだ。
 お経の本には簡単な記号が添えられており、慣れるとメロディをおぼえやすかった。
 
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 ちょっと発想が浮かんだので、この和讃をネタに遊んでみた。
  
【念仏和讃】(1分20秒/mp3ファイル/2MB)ヘッドフォン推奨!
2007年8月15日再アップのため削除

 メロディラインはだいたい浄土真宗の日常勤行に準じているけれども、一定のリズムに乗せるために細部を変更してある。
 和讃は(当然ながら)はじめに言葉ありきなので、字余りの部分もそのままゆっくりうたい上げてある。今回のように一定のギターリフパターンにのせようとすると、どうしても無理が出るので、その部分を調整したわけだが、まぁ邪道ですね(苦笑)
 親鸞聖人ゴメンナサイ!

 このカテゴリ「音遊び」では、こうした自作の音源を順次アップしていく。
posted by 九郎 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする

2007年01月21日

音遊び「とおりゃんせ」

 天神様と言えば、どうしても「あの歌」を思い出してしまう。
 参道へと続く薄暗い野道で、七歳になる「この子」を連れた歌い手は、いったい誰としゃべっているのだろうか?

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  とおりゃんせ
  とおりゃんせ
  ここはどこの細道じゃ
  天神さまの細道じゃ
  ちょっと通してくだしゃんせ
  御用のない者とおしゃせぬ
  この子の七つのお祝いに
  お札をおさめに参ります
  行きはよいよい帰りは怖い
  怖いながらも
  とおりゃんせ
  とおりゃんせ  

 童謡「とおりゃんせ」の歌詞は、だいたい上記のものが標準のようだが、様々な地方色は存在するようだ。私が子供の頃歌っていたのも、少し違う。本来こういう「詠み人知らず」のうたは、どれが正解というようなものではないだろう。
 ネットで検索すれば一応「標準形」と思われるものは出てくるけれども、みんながそれに従ってしまうと、それは安易な「類型化」にもつながってしまう。ネット検索は本当に便利でありがたいものだけれども、ともすれば「検索で出てこないものは、この世に存在しない」という錯覚を生む。
 検索に引っかからない世界にこそ豊かな多様性があることを、よく覚えておかなければならない。

 天神様天満大自在天の記事を書きながら、ふと口ずさんでいたのは「とおりゃんせ」だった。何度も繰り返しているうちにちょっと発想が浮かんできたので、久々に「音遊び」を楽しんでみた。
 自分が子供の頃に歌っていたと思われる「とおりゃんせ」の歌詞。その記録として残しておこう。 
【とおりゃんせ】(1分20秒/mp3ファイル/2MB)ヘッドフォン推奨!
(2008年8月7日削除)

 最新2010年版は、こちら
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posted by 九郎 at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする

2007年03月17日

音遊び「薬師如来和讃」

 日本には多くの仏教和讃がある。阿弥陀如来や地蔵菩薩などの仏菩薩や高僧を称えた和語の唄だ。
 難解な漢文の御経のエッセンスを、親しみやすい言葉に置き換え、哀調を帯びたメロディにのせた和讃は、広く庶民に親しまれてきた。
 病を癒す仏、薬師如来にも和讃が伝えられている。

 
「薬師如来和讃」

帰命頂礼薬師尊 三界衆生の父母よ
一度名号きく人は 万病除ひて楽を得る
我等がために普くも 十二の大願立てたまふ

日光菩薩は付き添ひて 無明の暗を照らさるる
月光菩薩は涼しくも 苦熱の煩悩掃はるる

子丑寅卯の十二神 年月日時に守らるる
七千夜叉の面々も 刹那も休息在しまさず

あら有り難や瑠璃の壺 甘露を湧して淋るる
此の信念のかたければ 我が身も瑠璃光如来なり
七ぶつやくし無上尊 現当二世を助けたまへ



 ほんのさわりだけ、音遊びを作ってみた。
【薬師如来和讃】(1分/mp3ファイル/2MB)ヘッドフォン推奨



  「無題2」のflashアニメとともに。
posted by 九郎 at 23:01| Comment(3) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする

2007年08月07日

縁日組曲

 このカテゴリでは「音遊び」として、いくつかのお経等をアップしてきた。今回は、好きなお経や唱え言葉ばかりを集めたものを「組曲」と称してアップしてみる。
 組曲とは言え、曲の相互間にはとくにつながりはない。
(個人的な思い入れとしてはつながっていないことも無いのだけれど)

  
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【縁日組曲作品零番『第六天』】

約8分 mp3ファイル 14MB

序曲『地蔵真言』

第一楽章『第六天和讃』
 地蔵和讃を土台に、ゑびす様や大黒様、「梁塵秘抄」の一節をごちゃ混ぜにしたもの。

第二楽章『後戸の神』
 摩多羅神という阿弥陀如来の後戸の神をテーマに、その神に仕える童子たちの囃し言葉をリズムにのせたもの。

第三楽章『祈願詞』
 修験者の唱える「不動尊祈り経」と言うお経の中から、祈願の言葉を抜粋して挿入。

第四楽章『念仏和讃』
 浄土真宗で日常的に唱える念仏和讃から一節ピックアップ。私が幼い頃から盆暮れに唱えてきた親鸞作の和讃。

終曲『回向文』


【関連カテゴリ】
大黒
地蔵
原風景
posted by 九郎 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする

2007年08月15日

念仏和讃

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 お盆なので、念仏和讃を。

【念仏和讃】(5分30秒/mp3ファイル/10MB)ヘッドフォン推奨!


 一年前に当ブログ初の「音遊び」としてアップし、先日の縁日組曲にも組み込んできた、親鸞作の「念仏和讃」。
 これまでは一首のみだったが、今回は浄土真宗で日常的に唱える六首を含むバージョン。例によって「音遊び」なので、メロディや構成は、勤行のままではない。

 画像は阿弥陀如来で、「山越の阿弥陀」と呼ばれる来迎図の一種を参照している。


【関連投稿】
記憶の底
記憶の底2
記憶の底3
口伝と録音
音遊び「念仏和讃」

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posted by 九郎 at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする