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2007年08月31日

真夏の夜の夢

過ぎていく夏休みを惜しみながら音遊び。

【真夏の夜の夢】(4分/mp3ファイル/7MB)ヘッドフォン推奨!


テールランプの精霊流し
胡瓜の馬に茄子の牛
蚊取の豚が煙に巻き
仏壇開いてなもあみだーんぶ
先祖も子孫もやれ集え
巡る輪廻の盆踊り

いつに変わらぬ暑い夏
先祖代々寝苦しい

花火上げたか西瓜は食たか
お面買うたか金魚すくたか
ほら蜩がかなかなと
そろそろ宿題せんならん
年寄り子供の回す数珠
時間も溶ける地蔵盆

いつに変わらぬ暑い夏
また寝苦しい暑い夜

宵の叢虫の音がまた

いつの間にやらヒガンバナ
いつの間にやらヒガンバナ
posted by 九郎 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする

2008年08月03日

音遊び「中陰和讃」

 ちょっと発想が浮かんだので「中陰和讃」を素材に音遊び。
 
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【死出のブルース】

(mp3ファイル/約6分/10MB)ヘッドフォン推奨

 簡易アニメを付けた映像版もあります。


 赤塚不二夫さんの訃報に驚きながら。 
posted by 九郎 at 11:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする

2009年02月11日

音遊び「おやまのこもりうた」

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【おやまのこもりうた】

(mp3ファイル/約5分30秒/10MB)ヘッドフォン推奨
posted by 九郎 at 10:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする

2009年11月17日

音遊び「不動明王」

 しばらくお休みして復帰後最初の投稿を何にしようかと考えていたのだが、久々に「音遊び」をアップしてみることにした。

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 不動明王は日本の神仏のうちでも人気の高い仏尊で、お祀りしている寺や行場も多く、様々な図像が造られている。
 私も山へ行った折などには辛い道行きの中、何度も石のお不動さんに元気づけられたことがあるし、そうした「行」の場で唱える不動真言は、理屈抜きで「効く」のがはっきりわかる。
 不動明王は民間信仰の中にも広がっており、修験者の唱えるものの中には「不動尊祈り経」というちょっと変わった和製のお経まである。
 このお経、全体が漢文ではなく和文で構成されている短いもので、お経というよりは祭文に近い。内容も神仏混交で、ぶっちゃけて言えば「かなり怪しい偽経」ということになる。
 実際に行者さんが唱えている音源を聴くと、非常にリズミカルでラップみたいにも聞こえるのだが、意味がわかりそうでわからない呪文のような文言には理屈抜きの迫力が感じられ、好きなお経の一つだ。

 今回は不動真言〜不動尊祈り経の流れで、私が独自に唱えたものを元に構成してみた。


【真言〜不動尊祈り経】(4分20秒/mp3ファイル/8MB)
非常に怪しいです! ヘッドフォン推奨!

 前半部分の「不動真言」は、以前友ヶ島の岩窟映像に、「祈り経」冒頭の祈願の言葉は縁日組曲「第六天」に使ったことがあるので、お手すきの人はそちらもどうぞ。
posted by 九郎 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする

2010年05月12日

意外と「なむあみだぶつ」とは唱えない

 私は浄土真宗の家に生まれ、祖父と父が僧侶なのだが、これまで意外と「なむあみだぶつ」とは唱えてこなかった。
 もちろん真宗とは普段無縁な一般家庭よりは、勤行に参加した回数ははるかに多いことだろう。しかしそれでも意外と「なむあみだぶつ」とは唱えてこなかった。
 単に私が門徒の不熱心な子弟なせいもあるだろう。しかし、少なくとも真宗西本願寺に関して言えば、多くの熱心な門徒の皆さん、毎日朝夕欠かさず勤行をしている皆さんですら、日常的には「なむあみだぶつ」とは唱えていないだろう。

 どういうことかというと、勤行に含まれる六字名号「南無阿弥陀仏」は、実際唱える場合には「なむあみだぶつ」とは発音しないのだ。
 念仏和讃の中では「なーもあーみだーんぶ」と発音するし、ふり仮名にもそう表記してある。
 また、日常唱える場合には、私の知る範囲においては「なまんだぶ」とか「なまんだぶつ」とか唱える場合が多いと思う。

 声に出して「なむあみだぶつ」と唱えてみれば誰もがすぐにわかると思うが、「なむあみだぶつ」そのままでは何度も繰り返し唱える場合にけっこう発音しにくく、ストレスがかかる。
 繰り返しのリズムやメロディにのせるためには、やはり「なーもあーみだーんぶ」や「なまんだぶ」の方が適しているのだ。

 こういうことは門徒にとってはごく当たり前で、不思議に思うこと自体が不思議な感じがするだろうが、逆に門徒以外の人にとっては「真宗門徒は意外と『なむあみだぶつ』とは唱えない」と聞くと、驚く人も多いことだろう。
 日本浄土教の念仏は称名念仏なのに、仏さまのお名前をちゃんと呼ばないのはマズいのではないかという疑問も、門徒外の皆さんからは当然起こりうると思う。
 しかし、現在日本で「阿弥陀仏」と発音されている仏様の名も、そもそもその仏さまの発祥である昔のインドの発音とは違っているし、もっと言えば十万億土の彼方にある西方極楽浄土の公用語が「地球語」である証拠はどこにもない。
 だから発音がどうかということよりも「西方極楽浄土におられるあの仏さま」に対する信心が重要なのであって、それぞれの時代や土地柄に応じて、繰り返し呼びやすいように名前の発音を変化させることは、むしろ慈悲の権化である「あの仏さま」の心に適うことなのかもしれない。

 いつごろから今のような発音になったのか、ちょっと確実なところは調べ切れていない。現行の本願寺の勤行スタイルは、蓮如上人の代あたりに確定されたとも伝えられているので、そのくらいまではさかのぼれるかもしれない。
 長い間、人々が「南無阿弥陀仏」の六字名号を唱えるうちに、自然に生まれてきた発音であり、抑揚なのだろう。教団がある時点で上から決めたのではなくて、自然に生まれてきたものを採用したものなのだろうという気はする。
 このあたり、もう少しちゃんと調べてみたいところだ。

 ということで、音遊び「念仏和讃」を新しいバージョンで紹介する。例によって「音遊び」なので真宗の勤行そのままではないが、基本的なメロディラインは踏襲している。

【念仏和讃】(7分/mp3ファイル/12MB)ヘッドフォン推奨!


 記事中で紹介した「なーもあーみだーんぶ」は4分17秒あたりから、「なまんだぶ」は6分40秒あたりから聴ける。

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なまんだーぶ……
posted by 九郎 at 10:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 音遊び | 更新情報をチェックする