2017年07月06日

ブーム当時のガンプラ3 1/100スケール

 80年代初頭のガンプラブームの折、コレクションサイズの1/144に次いで人気だったのが、もう一つ大きい1/100スケールのシリーズだった。
 定価は700円か800円で、当時の小学生にとっては少々値が張ったが、とくにお気に入りのMSを1/100で作るというのが定番だった。
 クリスマスやお年玉、誕生日などに手に入れる「イベントプラモ」という感じだったと記憶している。
 私はその頃、1/144で種類を集めて並べる方にハマっていたので、このスケールで作ったのは主役機のガンダムだけだったはずだ。

 当時の1/100スケールのガンプラで特筆すべきは、「成型色だけでけっこう色分けできている」ということだ。
 低価格の1/144は一色成型がほとんどだったが、1/100では三色くらい使用されているものが多く、とくに色分けのシンプルなジオンのMSは、組んだだけでけっこう色分けが再現されていた。
 可動や付属の武器も豪華で、小学生にとっては少々お高めでも、作ってみると満足感が大きかった。
 塗らなければならない箇所が少ないことを考えると、コスパは高かったのだ。

 今考えると700円か800円という価格は、内容に比してびっくりするほど安い。
 現行のキットで同じスケールのものを作ろうとするとMG(マスターグレード)という上位モデルになるので、まず軽く2000円超え、5000円以上のものも数多い。
 その分、可動・スタイル・色分け共にハイレベルで、内部構造まで再現されていたりするのだが、昔のいわゆる「プラモ」とは別物の感が強い。
 かつてのガンプラ少年が、時を経てもう一度プラモ復帰するなら、この1/100のシリーズは本当にお勧めだ。
 大人になってみればこの値段は問題にならないし、「あの頃手を出せなかったプラモはこんなのだったのか!」という感動が味わえると思う。
 以下に各キットを紹介してみよう。

【連邦MS】

●1/100ガンダム
 記念すべき1/100スケール第一作。
 ガンプラ第一作の1/144ガンダムとほぼ同時発売だったはずで、小学生の私が最初に作ったガンプラが、確かこの1/100だったはずだ。
 ただこのキット、少々問題有りである。
 本当の意味での「ガンプラ創成期」なので、まだ「リアル志向」という方向性が確立していなかったらしく、かなりオモチャっぽい構成なのだ。
 ガンプラ以前のロボットプラモは「廉価版超合金」という色合いが強かったのだが、この1/100ガンダムも当初はその路線上で開発されたと見受けられる。
 コアファイター、Aパーツ、Bパーツの変形合体が再現されており、バネ式で弾が飛び出すロケット砲というアニメに登場しない武器が付属しているのは、まさに「超合金っぽさ」と言える。
 変形合体が出来るのは良いけれども股関節と足首は固定で、可動やスタイル、「リアルさ」では1/144より後退している面もあった。
 リアルロボットプラモの進化の原点を体感できる「文化遺産」としての価値は高いと思うが、「カッコいい1/100ガンダム旧キット」を求めると、ちょっとキツいかもしれない。
●1/100ガンキャノン
 色分けはそこそこながら、形状・可動ともに当時としては素晴らしい秀作キット。
 とくに腕関節の構造はよく考えられていて、およそ動きそうもないデザインを上手く可動させていて感心する。
 ちゃんと変形可能なコアファイターも収納でき、設定だけで作中で登場しなかったスプレーミサイルランチャーも付属している。
●1/100ジム
 色分け、可動ともにそこそこ良好。
 ブーム当時はこのジムをベースにガンダムからパーツを移植して「まともなガンダム」を作る定番改造があった。

【ジオンMS】

●1/100旧型ザク
 設定は「旧型」だがプラモでは最後発の「最新型」キットなので、可動・色分け共に極めて良好。
 劇場版だけに登場した旧型ザク用マシンガン、バズーカ、ヒートホークも付属。
●1/100シャア専用ザク、量産型ザク(箱絵と成型色違いで内容は同じ)
 1/144、1/60ザクの発売後、満を持して登場した当時のザクのプラモの「決定版」だった。
 可動、色分け、スタイルともに極めて良好な名作キット。
 最近のザクのプラモとは違う、柔らかい曲線美が素晴らしい。
 マシンガン、バズーカ、ヒートホーク付属。


●1/100グフ
 こちらも可動、色分け、スタイル極めて良好な名作キット。
 長短のヒートロッド、ヒートサーベル付属。
 マンガ「プラモ狂四郎」に登場した「山根のグフ」の印象が強烈で、ヒートロッドの糸ハンダ巻きに子供はみんな憧れた。
●1/100ドム
 意外なことに1/100ではガンダムに続く第二作。
 最初期のキットなので可動や色分けは物足りないが、「これぞドム!」という迫力満点の形状は、初期名作キットと言えるだろう。
 1/144ジオングにこの1/100ドムの足を取りつけて「完成形」にする改造もけっこう流行った。
●1/100ゴッグ
 なにげに可動が凄い「かくれ名作」キット。
 腕の伸縮や手首の折り畳みで「潜航形態」が再現でき、腰やモノアイまで可動!
 ずんぐりした武骨なスタイルは、「今のキットよりアニメに近い」と感じる人も多いだろう。


●1/100シャア専用ズゴック、量産型ズゴック(箱絵と成型色違いで内容は同じ)
 こちらもずんぐりした太めのスタイルで、今の目で見ると「ちょっとパンツでかい」感じだが、色分けも可動も良好な秀作キット。
●1/100アッガイ
 こちらも当時としては可動が凄く、両腕や爪の伸縮まで再現。


●1/100シャア専用ゲルググ、量産型ゲルググ(箱絵と成型色違いで内容は同じ)
 1/144と同じような構成で、可動・色分け・形状にやや難あり。発売自体はこちらの方が早いので、1/100の課題が解決されないまま1/144に引き継がれたというべきか。
 腰の回転可動はポーズ付けに効果を発揮している。
●1/100ギャン
 1/144では再現されなかったシールド裏や宇宙機雷も付属し、可動や色分けも改善。

【リアルタイプシリーズ】



●1/100リアルタイプ ガンダム
●1/100リアルタイプ ガンキャノン
●1/100リアルタイプ ジム
●1/100リアルタイプ 旧型ザク
●1/100リアルタイプ ザク
●1/100リアルタイプ ドム
●1/100リアルタイプ ゲルググ
 上掲の通常版キットの成型色を暗色に代え、マーキング用の水転写デカールを大量に付けたバージョンが「リアルタイプ」としてシリーズ化されたもの。
 形状は全く同じだが、キットによっては成型色が増え、色分けが向上したものもある。
 定価は据え置きだったのでお買い得感があり、リアルタイプカラーが好みの人はもちろん、通常カラーを作る場合でも全塗装派はデカール目当てにこちらを買っていた。
 私がおっさんになってからガンプラ復帰したのも、このシリーズのリアルタイプガンキャノンを手に取ったことがきっかけだった。

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 ミリタリー趣味の箱絵も素晴らしく、後のMSVシリーズにつながる試みだったのではないだろうか。

 そして1/100でも、アニメ未登場のこいつらがキット化!

●1/100アッグ
●1/100アッグガイ
●1/100ゾゴック

 こいつらまで出たのに、ガンタンクやジオング、ボール、ゾックは結局1/100では発売されなかった。
 おそらく「800円枠」に収まらないことが原因だろう。
 ゾックやボールはともかく、ジオングやガンタンクなら、たとえ1000円を超えても、このキワモノMSシリーズより売れたのではないかと思うが、企業判断というものは中々素人には計り知れない。

 ともかく、このサイズでこの内容の「ほぼ全MS」が800円以内で発売され、今も入手可能であるということが、往年のガンプラブームの熱狂を今に伝えているのである。
(続く)
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2017年07月04日

ブーム当時のガンプラ2 1/144スケール

 ガンプラブーム当時、私たち小学生が主に買っていたのは、やっぱり1/144スケールだった。
 このスケール、何を置いてもまず安い!
 主役機ガンダムやザクなど人気MSの大半が300円。
 デザインや体積に応じて400円、500円、600円のMSもあったが、80年代初頭の子供の小遣いでも無理なく買える値段帯だった。
 ちゃんと作るにはニッパーや接着剤、各種塗料や筆、溶剤、パテやサンドペーパーなどが別途必要だとしても、一個プラモを買えばしばらくは存分に楽しみながら組み、塗り、飾ったり遊んだりできるので、わりと安上がりなホビーではあった。
 専用工具や塗料がなくても、昔はプラモに(非常に使いにくいが)接着剤は付属していたし、パーツの切り出しに爪切りを使ったり、油性マジックで塗ったりという荒業もあって、それぞれのレベルで楽しめたのだ。
 作ったり遊んだりするのに小さ過ぎず、集めるのに高価過ぎない。
 そういう手頃さがありながら、「1/144」という航空機プラモ等と同じスケール表記が、これまでのロボットプラモにない特別なリアルさを感じさせてくれる。
 ガンプラというのは、そういう絶妙さを備えていたのだ。

 あの頃「全部作りたかった」1/144MSのプラモは、当ブログで一応コンプリートできた。
 以下に作例記事を紹介しておこう。

【連邦MS】
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●1/144ガンダム
●1/144ガンキャノン
●1/144ガンタンク
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●1/144ジム
●1/144ボール(1/250のおまけつき)

【ジオンMS】
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●1/144旧型ザク
●1/144量産型ザク
●1/144シャア専用ザク
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●1/144グフ
●1/144ゴッグ
●1/144量産型ズゴック
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●1/144シャア専用ズゴック
●1/144アッガイ
●1/144ゾック
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●1/144リックドム
●1/144量産型ゲルググ
●1/144ギャン
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●1/144ジオング

 実はシャア専用ゲルググだけは未組立。
 量産型ゲルググの記事でも詳述した通り、これがちょっと「困ったキット」なのだ。
 よほどの懐古趣味でないかぎり、旧キットでカッコいいシャアゲルが欲しいなら、ブーム当時のものではなく後発のMSV版を組んだ方が良いだろう。
 MSV版は再販頻度が低いのが難だが、定価800円でかなり満足感の高いキット。
 いずれ作例を紹介したい。


 旧キット1/144シリーズはMSだけでなく、合わせて飾れる武器やいくつかの支援機も発売されていた。
 以下に紹介してみよう。


●1/144モビルスーツ用武器セット
 ガンダム、ザク、グフ用の、単体のキットには付属していなかった武装が満載。
 これでプラモの小改造に目覚めた小学生は数知れず。
●1/144 Gアーマー
 同スケールでは最高額の定価1000円だが、新規金型のガンダムも付属しており、あらゆる合体変形パターンが再現できる。
 ブーム当時の小学生垂涎の人気キットだった。
●1/144コアブースター
 劇場版でGアーマーに代わって登場したメカ。
 形状は極めて良好で、今のキットと合わせても遜色なし。
 再販頻度は低いが、出るとすぐ売り切れる現役で人気のキット。


●1/144マゼラアタック
 ジオンの特殊戦車。主砲はマゼラトップ砲としてザクに持たせられる。
●1/144ドダイ
 グフ用の開脚できる股関節が付属しており、装着すると乗せることができる。

 そして1/144MSプラモで忘れてはならないのが、「アニメに登場しなかった」ジオンの水陸両用MSシリーズ。
 作中の全MSがキット化された後も、下火になりながらもまだガンプラブームは続いていた。
 本来世に出るはずもなかった「蔵入りスケッチ」が急遽クリンナップされ、立体物になったのが以下のシリーズ。




 ブームに熱狂していた当時の小学生たちの間ですら「?」が渦巻いた謎のMS群である。
 子供心に「祭の終り」というものを感じた覚えがある。
 このシリーズを最後に、アニメ「機動戦士ガンダム」第一作(通称ファーストガンダム)のプラモブームは一段落することになる。

 しかし振り返ってみれば、それでもガンプラは滅びることなく進化を続けたし、リアルロボットアニメが質量ともにピークを迎えるのはブームの去った後のことになる。

 そしてブーム当時のガンプラは1/144スケール以外にも多数存在する。
 まだまだ私のガンプラ語りは続くのだ(笑)
(続く)
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2017年07月03日

ブーム当時のガンプラ1

 今や日本サブカルチャーの一大ジャンルとして成長したガンプラ。
 シリーズは多岐にわたり、数えきれないほどのキットが発売され、現在も増殖中である。
 そろそろ40周年が見えてきたガンプラというジャンルの出発点となったのが、80年代初頭にビッグバンの如く勃発したガンプラブームだった。
 極端な話、最初のブームの余波が四十年近く続いて今に至っていると言っても過言ではないのだ。
 ブーム当時のガンプラと言えば、まぎれもなく男子小中学生のホビーの王様の地位にあった。
 その頃小学校高学年だった私は、まさに「ガンプラ直撃世代」ということになるだろう。

 当時からブームに乗って多数のプラモが発売されていたが、中でも人気が集中していたのが安価なコレクションサイズの1/144スケールで、作中に登場したモビルスーツ全種(+α)をそろえることができるシリーズだった。
 私が買って(買うことすら困難だったのだが)作っていたのも1/144がほとんどで、できることならもう全部作りたかったのだが、小学生当時、ついにその望みはかなわなかった。
 時を経てこの度、アニメ第一作登場のMSについては、一応コンプリートすることができた。

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gp-82.jpg


 この写真が撮りたくて、ここまで旧キットを作ってきた気がする(笑)
 実はシャア専用ゲルググをまだ作っていないのだが、ほぼ同内容の量産型ゲルググがあまりにストレスフルなプラモだったので、シャア専用を組む意欲を失ってしまった。
 いずれ手を付けるMSVシリーズの時に、きっちり決定盤シャアゲルを作ってみたいと思う。

 チェックしてみると、小学生の頃もかなり種類は作っていたことがわかった。
 当時全くの未組立だったのは、ジム、ボール、旧ザク、アッガイ、ゾック、リックドムくらいだろうか。
 それでもなんとなく「あまり作れていない」という飢餓感のようなものはあって、それは心の奥底にずっと残り続けていた。
 今自分なりに分析してみると、それは「プラモの数」というよりは、「思うように完成させられなかった」という「質」の問題だったのかもしれない。
 当時の私は、擦り切れるほど愛読していた「HOW TO BUILD GUNDAM」掲載の作例に憧れていたのだが、小学生の腕では無理だった。


●ホビージャパン別冊「HOW TO BUILD GUNDAM」

 今回、自分なりの方法で「80年代風」に見える旧キット制作をやってみて、ようやく「子供の頃のやり残し」を解消することができた気がする。
 たぶん、小学生の頃の自分が今の作例を見たら、喜んでくれると思うのだ。

 当時のガンプラは、上掲作例の他にも、数えきれないほどのものが発売されていた。
 以下に紹介しながら、あのブームがどんなものであったのか、覚書にしておきたいと思う。
(続く)
posted by 九郎 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | サブカルチャー | 更新情報をチェックする

2017年07月02日

怨敵調伏2

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posted by 九郎 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

またまた、笑かしよんな

 先日、某総理大臣の嫁はんの居酒屋に、寄付金の百万(?)返しに行ったことが記憶に新しい籠池のおっさんである。
 本日午後、秋葉原で行われた都議選自民党候補の応援演説に、某総理大臣が登壇した。
 この応援演説については事前にネットで情報が飛び交っていたので、「おっさん、もしかしたら突撃しよるんちゃうか?」と思っていた。
 案の定決行したようで、また爆笑させてもらった。

 このソーリによる応援演説、開始と共にグダグダで、突っ込みどころ満載だったようだ。
 まず石原のアホの長男が「ソーリが御到着! 拍手をもってオマヌケください!」と、想像を絶する言い間違いをかました。
 このオマヌケ発言の後登壇したソーリも、目下自民党が接戦を演じている都ファなんちゃらのことはそっちのけで、無内容な国政自画自賛や野党攻撃に時間を費やしたが、激しい「やめろ」「帰れ」コールに晒されて逆ギレ連発。
 おまけに籠池のおっさんの突撃で、報道のかなりの部分がそっちに流れるという始末。
 籠池の嫁はんも健気に「やめろ」コールに参加していた模様が動画で流れていた。
 このような「絵」を撮られることを恐れ、第一党の党首にも関わらず今まで一度も街頭演説に立たず逃げまくり、最後の最後に「ホーム」と目される秋葉原に登場したのだが、完全に目算が外れる結果になった。
 この一週間、ソーリのお友達が醜態を連発する中で、大将がきっちりクライマックスを作った形である。

 かなり笑かしてもらった一日だったが、たぶんこれでは終わらない。
 今後にも期待(笑)
posted by 九郎 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする