子どもに読み聞かせているうちに、自分が引き込まれてしまった経験を持つ親も多いだろう。
その中の一つ『月刊たくさんのふしぎ』の3月号として、以下の絵本が刊行された。

●月刊たくさんのふしぎ『世界でくらすクルドの人たち 春をよろこぶ みんなで踊る』文・絵 金井真紀(福音館書店)
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クルド文化では春の訪れが「新年」にあたり、世界中でくらすクルドの人々がそれを祝う「ネウロズ(新しい日)」というお祭りがあるという。
クルドにルーツを持つ皆さんの主催により、日本でも今年のネロウズが祝われた3月22日、ニュースを見ながら子どもらとともにこの絵本を読んだ。
クルド民族は「国をもたない最大の民族」と呼ばれ、中東を中心に3000万人がくらしているという。
なぜそのようなことになったかと言えば、近現代に中東各国の国境線が政治的に引かれる過程で、広い地域にまたがっていたクルド人の居住区が分割され、それぞれの国で「少数民族」になってしまったためだ。
政治的な迫害や差別を避けるために難民になった人々も数多い。
それでも世界中で自身の文化を大切にしつつ、日々のくらしを送っているのだ。
まずは知ること。
SNS等の断片的(もっとはっきり言えば差別的)な言説を流し見て、「なんとなくの差別感情」を持つのは本当に良くない。
美しいドレス、美味しい食べ物、そして世界の各地域で営まれる一人一人の生活について、考え始める第一歩になる素晴らしい絵本だ。







