
●『陰謀論と排外主義 〜分断社会を読み解く7つの視点〜』
黒猫ドラネコ、山崎リュウキチ、藤倉善郎、選挙ウォッチャーちだい、清義明、古谷経衡、菅野完
(扶桑社新書)
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2026年2月衆院選の衝撃が未だ冷めやらぬまま3月に突入してしまった。
個人的には1995年から始まったと感じているファシズムへの流れが2011年にアクセルが踏まれ、2020年のコロナ禍と共に本格化、いよいよ最終コーナーを曲がった感がある。
12月刊行のこの本、この度の衆院選で起こったことの大半が、あらかじめ予告されていたかのような一冊だった。
主に2020年代以降の世相や、一般側の政治状況を、SNSでも活躍する七人の論客がそれぞれの視点で振り返るのだが、こうしてみると、やはりコロナ禍は一つのターニングポイントだったのだろう。
そしておそらく、先の衆院選が一つのターニングポイントとして語られる日が、ほどなく来るのだろう。
このカテゴリ教養文庫でも度々述べてきた通り、私は2022年にスタートした高校社会科歴史総合を高く評価しており、それを学ぶ今の高校生の皆さんに希望を抱いている。
興味を持って他の高校社会科の教科書も開いてみると、近代化の過程で確立されてきた人権の考え方を元に、本当によくできている。
人権について、ファシズムについて存分に学んだ上で、今の高校生は18歳で選挙権を得ているのだ。
ファシズムの惨禍、人権の成立過程を歴史として追ってきた高校生の皆さんにとっても、本書は2026年のリアルタイプの政治状況を理解するための、絶好の手引きになるだろう。
